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バンクビジネス
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G社の直近3期の当期純利益(損失)は、前々期▲8000万円、前期▲1億円(前々期比▲2000万円)と赤字になっていましたが、当期は5000万円(前期比1億5000万円)と黒字を計上できています。

当期純利益の推移を見ると「赤字が続いていたG社がようやく黒字に転換して一安心」と思うかもしれませんが、この推移だけを見て「安心」するのは早計です。

どのような財務状況が考えられるのかを見ていく前に、利益の種類について簡単に説明します。

利益とひと言でいっても、損益計算書を上から順に見ていくと様々あります。上から順に計算していくことから「段階利益」と呼ばれます。

㋐売上総利益(粗利益)

売上高から、売り上げた商品を仕入れるためにかかった費用や製品を製造するためにかかった費用である「売上原価」を差し引いて算出された利益です。

㋑営業利益

売上総利益から、営業活動にかかる費用(運送費や販売促進費など)や企業の運営を行っていくために必要な費用(管理部門の人件費や水道光熱費など)である「販売費および一般管理費」を差し引いて算出された利益です。

㋒経常利益

営業利益から、営業活動には直接関連しない損益で、経常的に発生するものである「営業外収益(預金利息など)」「営業外費用(借入金利息など)」を加減算して算出された利益です。

㋓当期純利益

経常利益から、通常は発生しないような非経常的な損益である「特別利益」「特別損失」を加減算して算出された利益です。特別利益の例としては、有価証券や固定資産を売却した際の売却益(売却額と簿価との差額)や、保険金収入、裁判等での賠償金による収入などがあります。特別損失の例としては、有価証券や固定資産を売却した際の売却損や、災害によって生じた損失、裁判等での賠償金による支払いなどがあります。

以上、各利益の概要を踏まえたうえで、財務状況が良いケースと悪いケースについて具体的に考えてみましょう。

財務状況が良いケース