モトリーフール米国本社、2019年6月2日投稿記事より

5月に上場した人工肉のビヨンド・ミート(ティッカー:BYND)の株価急騰が続いており、記事執筆時点で時価総額は56億ドルに達しています。同社の上場によりウォール街は、今後上場の可能性がある非動物性タンパク質製造ベンチャー企業に注目し始めています。

以下でそのようなベンチャー企業5社を紹介します(順不同)。なお、報道によれば、ビヨンド・ミートは欧州製造拠点を計画しています。同社は、6日に第1四半期(1月~3月)決算を発表する予定です。

急騰したビヨンド・ミートに替わる人工肉関連投資を探る
ビヨンド・ミートに続く人工肉関連IPOの見通し

ビヨンド・ミート
(画像=Getty Images)

1.インポッシブル・フーズ

ビヨンド・ミートの主要ライバルと呼ばれるインポッシブル・フーズは、5月に3億ドルをベンチャーキャピタルから調達し、非上場価値は約20億ドルに達しています。

同社は、遺伝子組み換え酵母を使い、植物由来の人工肉に肉独特の風味を出す物質を混ぜています。

大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングは、インポッシブル・フーズの肉を使った「インポッシブル・ワッパー」を販売しており、扱い店舗数が増えています。

2.メンフィス・ミーツ

メンフィス・ミーツには、タイソン・フーズ(ティッカー:TSN)、カーギル、ビル・ゲイツ、リチャード・ブランソンなどが出資しています。

ビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズとはテクノロジーが異なり、メンフィス・ミーツは組織培養技術を使い、本物の動物を使わずにバイオリアクター(生化学反応装置)の中で肉を成長させます。

同社の肉は「培養肉」「クリーン肉」と呼ばれています。

学術的研究によれば、通常の畜産業と比較した場合、培養肉生産により二酸化炭素排出量を96%、エネルギー消費量を45%、土地利用を99%、水消費を96%削減できると推測されています。

3.モサミート

マーク・ポストは、2013年に世界で初めての人工培養肉バーガーを作りましたが、コストは25万ドルでした。

マークは現在、モサミートの共同創設者および最高科学責任者(CSO)で、同社にはメルク、アルファベット、ベルフード・グループが出資しています。

同社は、今後3,4年内に初製品を発売する予定です。

4.クララ・フーズ

非動物性タンパク質は、ハンバーガーやソーセージ向けの人工肉だけではありません。

クララ・フーズは、培養卵タンパク質製品の商業化を進めています。

同社は、でんぷんおよび甘味料メーカーのイングレディオン(ティッカー:INGR)の主導により、4月下旬にシリーズBの資金調達を発表しました。

クララ・フーズは、これまでレストランやファストフードチェーンでの人工卵白の大きな需要を目指してきましたが、最近では飲み物や焼き菓子材料などへの人工卵白の利用も狙っています。

5.パーフェクトデー

パーフェクトデーは、発酵技術を使って非動物性乳製品を製造しています。

牛から取れる牛乳と同様のものでありながら、乳糖、ホルモン、コレステロールを含まず、また抗生物質を使わずに製造できます。動物の牛乳よりも長期保存が可能です。

パーフェクトデーは、非動物性乳製品を使ったチーズ、デザートなどの製造も計画しています。

非動物性タンパク質の革命は始まったばかり

ビヨンド・ミートは、非動物性タンパク質企業として初めて上場し、大きな注目を浴びたわけですが、有望な投資機会は他にも多くありそうです。

非動物性タンパク質の革命は始まったばかりで、上記のベンチャー企業などの上場が期待されています。(提供: The Motley Fool Japan

(なお、米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)
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アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Maxx Chatskoは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)を保有し、そして推奨しています。