なぜクレジットカードに有効期限があるのか。実はその理由を知らないという人もいるでしょう。クレジットカードの有効期限がある理由と、有効期限切れでトラブルを招かないためにチェックしたいことを紹介します。
クレジットカードに有効期限がある理由

クレジットカードの有効期限がある理由は主に3つです。
会員に対して再審査するため
もっとも大きな理由は、会員に対しての再審査です。クレジットカードの加入では経済状況、信用情報など審査が行われ、審査に通過すればカードが発行されます。
ただ発行されてから数年が経過すると会員の経済状況も変わってくる可能性は大いにあります。そのためクレジットカードの利用状況や返済の遅れなどがあったかどうかも更新のタイミングで再審査するわけです。
信用情報を更新し今までと同じだけのクレジット契約、限度額で大丈夫かどうかを確認し、もし信用情報が大きく毀損していたら、最悪クレジットカードが更新されない可能性もあります。
また新しいクレジットカードは登録されている住所に送ります。クレジットカードを送るということで、顧客の住所が正しいかどうかも確認できるのです。
不正利用を防止するため
クレジットカードはその性質から盗難や偽造などの対象になりやすいのです。クレジットカードの犯罪は巧妙化しているため、カード会社のセキュリティ対策も日進月歩で進化しています。カード更新のタイミングで、そういった最新の防犯技術が備わったカードへと交換するのです。
カード券面の劣化対策のため
一部のクレジットカードを除き、カードの素材はプラスチック製のものがほとんどです。長期間使っていると、プラスチックが劣化していき、カードに使われている磁気やICチップに影響を与え、正常に読み取れなくなる可能性もあるのです。読み取れない場合はカードそのものが使えないため不便を強いられます。
そうならないためにも新しいカードに変えるのです。
基本的にはクレジットカードは自動更新されるが……
基本的に正しくクレジットカードを使っていれば、信用は上がり、クレジットカードは自動更新されます。しかし下記のような場合には、クレジットカードが更新されないかもしれません。もし新しいカードが届かない場合には以下のような点を確認してみましょう。
住所変更をしているか
よくあるのが引っ越しのときカードの住所変更をしていない場合です。住所変更さえすればクレジットカードは無事に届くでしょう。最近は利用明細も電子化されているため、うっかり変更を忘れている方も増えているかもしれません。
信用情報が毀損していないか
もしかすると信用情報が毀損している可能性もあります。信用情報はクレジットカードだけでなく携帯電話の分割払いや、自動車ローンの支払いなどの情報も信用情報に含まれています。
たとえばたまたま引き落とし日に現金が入っていなかっただけでも信用情報は毀損されます。思わぬところで信用情報に傷がついている可能性もあるわけです。もし気になれば信用情報機関で情報開示してもらうこともできます。
新しいクレジットカードが届いたらやること
新しいクレジットカードが無事届いたら、不正利用防止のためにも必ずカード裏面にサインをしましょう。また古いカードは有効期限内であれば使えますが、期限が切れて使えなくなったカードは、ハサミで切ってから捨てましょう。磁気の部分は個人情報が入っているため細かく切ると安心です。
クレジットカードの更新はカードを整理するタイミング
クレジットカードに有効期限があるのは、会員の再審査、不正利用の防止、カード券面の劣化対策などの理由があるのです。
カード更新のタイミングは、カード会社だけでなく自分にとっても持っているカードを整理するタイミングです。無駄なカードがないか、ワンランク上のカードにしたほうがいいかなど、こういった機会にきちんと確認したいですね。(提供:ANA Financial Journal)
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