昨今のiDeCoやつみたてNISAの普及と株価好調の環境と相まって、一般雑誌やweb媒体で投資信託に関する特集を見かけることが多くなりました。

仕組み
(画像=Getty Images)

投資信託の特集を手がける人は金融関連のお仕事に関わる人が多いのですが、その人達が「おすすめする投資信託」の観点は主に以下の3点です。

  • 運用対象としている地域(特定地域なのか、全世界なのか)
  • 資産クラス(株式・債券・REIT)
  • コストとなる信託報酬

しかしあらゆるメディア媒体でおすすめされている投資信託に対して、とても大事な観点が抜けていると考えます。それは、投資信託の血液とも言うべき「純資産総額」です。

投資信託はたくさんの投資家からお金を集めて市場で投資活動を行うのですが、この「①:投資家から集めたお金」 「②:①のお金で運用して増えた資産」を合算したのが、純資産総額になります。

投資信託の純資産総額は相場環境によって上下するものの、一番の上昇要因は投資家からの資金流入になり、純資産総額の安定した増加は投資家からの人気のバロメーターです。

では、なぜ純資産総額の増加が大事なのかというと、投資信託には運用寿命となる「信託期間」というのが存在し、その信託期間が無期限となっている投資信託も純資産総額の伸びが芳しくなかったり、1度は増えた純資産総額も解約が相次いで減少が続くと、「繰上償還」という投資信託の運用が強制終了することがあるからです。

つまり、投資信託の設計コンセプトがどれだけ素晴らしくても、投資家から資金が集まらずに純資産総額が伸びないと、せっかく長期投資を志して積立て投資を始めたとしても、投資信託側から「はい終了」と打ち切られてしまう可能性があります。

では投資信託を選ぶ際に安心できる純資産総額はどれくらいなのか?目安としては

  • 最低限必要:10億円以上
  • 繰上償還のリスクが限りなく低下:30億円以上
  • 絶対安全レベル:100億円以上

投資信託が運用開始して1年経っても純資産総額が10億円未満の場合、繰上償還の可能性が付きまとうでしょうし、仮に純資産総額が100億円に到達しても、解約が相次いで常に減っていく場合も注意が必要となります。

純資産総額の確認は運用会社HPから月次レポートを見るか、投資信託の総合情報サイト「投信まとなび」にて、確認したい投資信託を検索すると、投資家からの月次資金流入量が確認できます。

投資信託を選ぶ際には、運用対象・資産クラス・信託報酬(コスト)以外に、純資産総額にも注目しましょう。(提供: The Motley Fool Japan


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。