モトリーフール米国本社、2019年6月8日投稿記事より

再生可能エネルギー株のパフォーマンスは、FRB(米連邦準備制度理事会)の金利動向の影響を大きく受けます。これは、再生可能エネルギープラントの価値が、金利動向によって大きく変化するためです。

2019年に入り米国債利回りが低下しており、再生可能エネルギー株への投資家にとって歓迎すべき状況となっています。

米国の太陽光発電市場の大きなポテンシャル

エネルギー株
(画像=Getty Images)

10年(青)、30年(オレンジ)5年(赤)の米国債利回り(単位:%)

金利低下の恩恵を大いに受ける再生可能エネルギー株
(画像=出典:YCHARTS。2019年6月4日時点)

なぜ金利動向が重要なのか?

太陽光発電プロジェクトでは、初期の建設コストは数十年にわたる一定のキャッシュフローで返済されます。建設のための負債金利が高い場合、その後のリターンが低下することになります。つまり、将来キャッシュフローの現在価値が低下することになります。

たとえば、太陽光発電プロジェクトが今後30年にわたり年間100万ドルのキャッシュフローを生み出すと仮定した場合、将来キャッシュフローの計算で金利が6%の場合、現在価値は138億ドルになります。これが金利が5%の場合には、現在価値は154億ドルに上昇します。

このため金利が低い場合、プロジェクトの現在価値が上昇するので再生可能エネルギー株が高くなる傾向があります。

注目される再生可能エネルギー銘柄

金利が低下した場合に需要がまず高まるのは、太陽光や風力発電の基幹部分です。太陽光発電の場合、大手の製造企業としては、カナディアン・ソーラー(ティッカー:CSIQ)、ファースト・ソーラー(ティッカー:FSLR)、サンパワー(ティッカー:SPWR)が含まれます。

ゼネラル・エレクトリック(ティッカー:GE)、ベスタス・ウィンド・システムズ(ティッカー:VWSYF)は、風力タービンや風力発電関連製品の大手メーカーです。

風力発電プロジェクトは太陽光発電よりもリードタイムが長いため、金利動向への変化は遅れますが、それでも低金利は風力発電プロジェクトにとって追い風となります。

再生可能エネルギーの開発企業も、低金利の恩恵を受けます。サンラン(ティッカー:RUN)とビビント・ソーラー(ティッカー:VSLR)は、住宅に設置した太陽光発電システムの主要企業です。イールドコ(再生可能エネルギーを対象とした株式会社形態のインフラファンド)も、金利が長期的に低くとどまる場合には恩恵を受けます。

主要なものとしては、ネクステラ・エナジー・パートナーズ(ティッカー:NEP)、テラフォーム・パワー(ティッカー:TERP)、ブルックフィールド・リニューアブル・エナジー・パートナーズ(ティッカー:BEP)が含まれます。

低金利環境が必要な再生可能エネルギー株

再生可能エネルギー関連メーカーやプロジェクト開発企業は、2019年に低金利が続けば利益を上げることができるでしょう。金利が上昇した場合、太陽光発電や風力発電の化石燃料発電に対する価格優位性が失われます。

しかし、FRBは低金利を当面継続させる意向なので、再生可能エネルギー株にとって追い風となるでしょう。(提供: The Motley Fool Japan

(なお、米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)
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元記事の筆者Travis Hoiumは、ファースト・ソーラー株、ゼネラル・エレクトリック株、ネクステラ・エナジー・パートナーズ株、サンパワー株を保有しています。モトリーフール社は、ファースト・ソーラー株を推奨しています。