成長を続けるクラウドファンディング市場。CAMPFIREの大東COO(最高執行責任者)は「クラウドファンディングは産業構造そのものを変える力を秘める」と豪語する。ここからは、実際にクラウドファンディングを活用して資金の調達に成功したプロジェクトを紹介。彼らの“発信力”によって多くのパトロンたちがプロジェクトに共感や賛同をしたわけだが、はたして彼らはクラウドファンディングをどのように成功に導いたのか。また、それによって何を得たのか――。(取材・文 ZUU online magazine編集部 新井奈央)

プロジェクトその① ALLYOURSのケース

クラウドファンディング特集#03
(画像=左:チャンス・フォー・チルドレン代表の今井悠介さん、右:ALLYOURS代表の原康人さん)

ALLYOURSは自分達が開発した服を店舗や百貨店などで販売する、いわゆるアパレルブランドの一つ。オリジナルウェアブランドの企画、開発、販売を手掛けている。東京都世田谷区に店舗を持つほか、東京を中心に他のセレクトショップにも製品を展開中だ。「購入型」、つまりパトロン(プロジェクト支援者)に対してプロジェクトの製品を販売する形でクラウドファンディングを活用している。

ALLYOURSは2015年に原康人さんら2人の手によって設立。それ以前、2人は誰もが知る大手の衣料品フランチャイズ企業に所属していた。当時について原さんは次のように話す。

「大手企業の商品は会社都合のものが多く、その服を着る人のことを考えて作られたものではありませんでした。よその会社で『これが売れているらしい』となれば、その類似品を販売するといった具合です。そういう大手企業の考え方が嫌で、この会社を立ち上げました。モノは使う人のことを考えて作るのが本来の姿だと思うんです」

社名のALLYOURSは、「常にあなた(=使う人)を中心に考える」というコンセプトに基づいて付けられたものだ。彼らがクラウドファンディングを使おうという考えに至った理由はなにか。