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お客様から遺言執行者とは何か、どんな義務と権限があるのか聞かれました。どのようなアドバイスを行えばよいですか。

「遺言執行者」とは、遺言者の相続発生後、遺言者が遺した遺言に基づいて執行手続きを行う者である。遺言者は、「未成年者および破産者」以外なら誰でも遺言執行者として指定することができる(民法1009条)。家族、弁護士や司法書士などの専門家、信頼できる友人や知人、そして遺言信託を取り扱っている信託銀行などがよく指定される。

しかし、遺言執行は民法などの法律に基づいて適正に行わなければならない。そのため、家族などを指定すると、法律知識が不足していることから適切な遺言執行が困難になると予想される。さらに改正前民法では、遺言執行者はやむを得ない理由がない限り第三者に遺言執行を行わせることができないため(1016条)、遺言執行者に指定されてしまった家族が、その役割を他の者に代理してもらうことはできなかった。