投資信託には、分配金の出るものが多くあります。しかし、高齢者や投資初心者のお客様の中には、分配金について理解できていなかったり、勘違いをしていたりする人も少なくありません。そのため、資料等に掲載されている図などを使って丁寧に説明することが大切です。
分配金の説明ポイントは、①分配金が支払われる仕組み、②分配金と預貯金の利息の違い、③普通分配金と元本払戻金の違いの3点です。以下では、これらについて見ていきます。
支払われた分だけ純資産が減少する

(画像=Freedomz/Shutterstock.com)
①分配金が支払われる仕組み
分配金とは、投資信託の運用成果等を保有口数に応じて投資家に還元するもので、投資信託の純資産から支払われます。そのため、分配金が支払われるとその分だけ投資信託の純資産が減少します。
基準価額は純資産総額を総口数で割った価格になります。たとえ運用成果がゼロだったとしても、分配金が支払われれば、純資産が減少するため基準価額は下がります。