モトリーフール・シンガポール支部、2019年6月11日投稿記事より

ジャパンフーズ・ホールディングス(SGX:501)は、シンガポールの大手日本食レストランチェーンです。

1997年に設立された当グループは味千ラーメン、大阪大将、麺屋武蔵など様々なブランドを持ち、シンガポールで55店舗のレストランを経営しており、マレーシア、インドネシアにも展開しています。

ジャパンフーズは異なるコンセプトを持った様々な日本食レストランを開くことで、幅広い顧客を獲得しようとしています。

ハパンフーズ
(画像=Getty Images)

フランチャイズだけでなく、独自開発ブランドも

長年にわたり、ジャパンフーズはブランドを広げてきました。

コアブランドとしている味千ラーメンに加え、他にも日本食コンセプトのレストランがあります。

このうちのいくつかはフランチャイズブランドですが、現地のニーズに合致した独自開発ブランドもあります。以下がブランドの例です。

フルーツパラダイス:新鮮なフルーツとクリームをたっぷり使ったケーキやタルトを提供

Curry Is Drink(カレーは飲み物):カレーをスープとして食べるメニューを展開

麺屋武蔵:さまざまな味やコンセプトのラーメンやお弁当を提供

家族亭:大阪の有名なうどんブランド

ジャパンフーズは、マレーシアのクアラルンプールにNew ManLee Bak Kut Tehという、日本食ではないコンセプトレストランのフランチャイズにもなりました。

今後も多くのブランドの立ち上げに取り組んでいくでしょう。

ブランドの整理統合の必要性

ジャパンフーズで気をつけなければいけないのは、広く浅くブランドを展開しすぎている可能性があることです。

中核的ブランドやコンセプトに集中するのではなく、ジャパンフーズはあらゆるものに手を出しているようです。

当グループはブランド別の売上高や既存店売上高の詳細を公表しておらず、一部のブランドは好調ですが、そうではないブランドもあるでしょう。

今後、経営陣は不調なブランドをてこ入れすべきか、それとも閉鎖すべきかを検討すべきです。

不調ブランドに費やすリソースを、収益性が高いブランドに投入すべきかもしれません。

賃料と労働力の課題

ジャパンフーズの2019年度の決算報告書で見られるように、店舗の賃貸料と人件費は依然として課題です。

当グループは前年比でわずか0.3%の増収となり、一方で売上原価が4%増加したことから、売上総利益率は低下しました。

賃料が上がったことから販管費は4.4%増加し、営業利益と純利益は減少しました。

引き続き十分なフリーキャッシュフローを生み出していますが、業績の低迷がキャッシュフローに反映し始めるのも時間の問題かもしれません。

事業の焦点を絞りコストを適切に管理する

ジャパンフーズはブランド総数を減らし、パフォーマンスの高いブランドへ注力できれば、業績を上げられるでしょう。

幅広いブランドポートフォリオは良いように思えるかもしれませんが、維持のために多くの各種リソースを必要とします。

競争が厳しく、人件費が高い環境では、事業を広く浅くし過ぎることは得策ではありません。(提供: The Motley Fool Japan

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるRoyston Yangは、記事で言及されている株式を保有していません。