家庭内のお金は、すべてバランスシートで把握できます。

資産の状況を正確に把握することで、どの資産を増やすのか、また負債がいつ減るのかなど企業のバランスシートは、家計の把握にも役に立ちます。

そこで、バランスシートを作ることの意味、その作り方、活用方法などをお伝えしていきましょう。

バランスシート
(画像=Getty Images)

バランスシートを作ることの意味

ご自身の家計は健全でしょうか。

突然こう聞かれても「はい、健全です」と言い切れる人はどのくらいいらっしゃるのでしょう。

毎月の家計簿をきちんとつけて大まかな収支は把握しているけれども、家計全体の収支を把握しきれている人は少ないのではないでしょうか。

そもそも、家計簿をつける意味とは、収入の範囲で暮らして赤字をなくし資産を増やすことが目的です。

ただ、日々の支出や1ヶ月単位で黒字だったとしても、1年を通してみると赤字だったということが少なくありません。

また、資産と聞くと自宅や車などを思い浮かべますが、本来の資産とは、預貯金やご自身が所有している自宅、車などの資産から、住宅ローンや車のローン、その他借入金やクレジットカードの未払金といった負債を差し引いた残りが本当の資産になります。

この本当の資産を把握するために必要なのがバランスシートです。

バランスシートに、資産や負債を書き込めば、現在の家計の健全度がわかるようになります。

バランスシートとは

バランスシートとは、貸借対照表とも呼ばれていて企業の決算では欠かせない書類です。

企業では、期間中のお金の出入りを記録する家計簿のような存在である損益計算書と、ある時点の資産や負債の状況を把握するために作られる書類、バランスシート(貸借対照表)があります。

家計簿には、お金の出入りを記録する損益計算書の役割はあるのですが、バランスシートの役割がないため、本当の意味での資産が把握できないのです。

ないのなら作ってしまおうということで、次からはバランスシートの作り方をお伝えしましょう。

バランスシートの作り方

まずは、すべての資産と、住宅ローンなどの借入金、クレジットカードの未払金や奨学金などの負債を書き出しましょう。

資産の項目を作る

まずは、すべての資産をノートに書き出しましょう。

バランスシートで家計の健全化をチェックしよう!
(画像=The Motley Fool)
  • 自宅
  • 現金普通預金や定期預金
  • 財形貯蓄
  • 有価証券(持ち株や投資信託の現時点の時価)
  • 生命保険の現時点の解約返戻金

自宅の価値を把握するのは難しいのですが、実勢価格(相場)はそれぞれの土地によって評価が違ってきます。

ですので、ネットの不動産広告や新聞の折り込みに入っていたチラシで、近隣の同程度の売り出し価格を参考にしましょう。

また、車の価格はネットで車の買い取り価格を調べるサイトがありますので利用してみましょう。

ただし、査定額を調べるために個人情報を入力する必要があり、各社から一斉に電話がかかってきます。

近隣の中古車販売店で査定額を聞くのが手っ取り早いかもしれません。

家中の預金通帳を集めてそれぞれノートに残高を記入します。

また、株価や生命保険の解約返戻金などは、現時点での価格を記入しておきます。

負債の項目を作る

次に負債の項目を作ります。

バランスシートで家計の健全化をチェックしよう!
(画像=The Motley Fool)
  • 住宅ローン
  • 車のローン
  • クレジットカード未払金
  • 奨学金残高

住宅ローンやその他のローンは返済予定表に現時点での返済残高が記されているはずです。

クレジットカードは、各クレジットカード会社のサイトで現在の未払金を把握しておきましょう。

資産-負債=純資産

バランスシートで家計の健全化をチェックしよう!
(画像=The Motley Fool)

資産と負債が出揃ったところで、今度は資産の合計から負債の合計を差し引きます。

「資産」-「負債」=純資産となり、ここがプラスなら健全な家計だといえるでしょう。

マイナスなら債務超過となり、不健全な家計ということになります。

ただ、住宅ローンを抱えているほとんどの家庭では、マイナスになっていることが多いはずですので、それほど深く考える必要はありません。

重要なのはバランスシートを使った家計全体の把握です。

「思っていたほど純資産が少なかった」、「借金がまだこんなに残っているとは思わなかった」ということがわかれば、今後のお金の使い方が変わってくるでしょう。

このバランスシートは、できれば毎月の家計簿を締め切るタイミングで作成しましょう。

もし、1ヶ月間のやりくりで少ししか残せなくても、ローンは1ヶ月分だけ減っていることになります。

先月と同じタイミングでバランスシートを作成すれば、純資産の増減がハッキリ見えるようになりますので、モチベーションが上がって家計管理がしやすくなります。

バランスシートの活用の仕方

バランスシートを作成すると、なかなか増えない純資産に焦りを感じることもあるでしょう。

純資産を増やすには、資産を増やすか負債を減らすか2つの方法しかありません。まずはできることから始めてみましょう。

毎月やりくりして残ったお金を貯蓄にまわしていませんか。

先取りして貯蓄すれば確実に貯めることができます。

また、つみたてNISAやiDeCoは、一度設定しておくと自動的に貯まりますので活用してみてはいかがでしょうか。

ほかにも、負債を減らす方法を考えましょう。

たとえば、住宅ローンを金利の低いものに借り換えたり、賃貸マンションの場合、家にこだわりがなければ家賃の安いところへ引っ越しをしたりするのも、負債を減らすひとつの手段ではないでしょうか。

バランスシートを作成するだけで、これらのことが俯瞰できるようになります。

ぜひ活用してください。

1円でも多く純資産を増やすことを目指そう

家計簿だけでは見えなかったことが、バランスシートを作成するだけで見えてきましたね。

作成前の準備が大変ですが、一度作ってしまえばあとは繰り返し記録していくだけです。

家計の健全を目指して、1円でも多くの純資産を増やすためにバランスシートを活用しましょう。(提供: The Motley Fool Japan


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。