改正,相続法
(画像=alexskopje/Shutterstock.com)

お客様から「自筆証書遺言を書いたら、どう保管するのか」と聞かれました。何をアドバイスすればいいですか。

前回説明したとおり、本年1月13日以降に作成された自筆証書遺言の財産目録は、自書でなくてもよく、パソコンで作成したものや預金通帳のコピーなどでもよいことになった(ただし各ページに署名押印が必要)。この要件緩和によって、自筆証書遺言の作成を検討するお客様も増えるのではないかと思う。

しかし、自筆証書遺言については悩ましい点が1つある。それは、作成した遺言をどこに保管しておくかという問題だ。

例えば、自宅で保管する方法だと、なくしたり、死後遺言書が発見されなかったりする可能性がある。遺言執行者を弁護士とし、その弁護士に預ける方法もあるが、わざわざ弁護士に依頼するお客様は多くない。

金融機関の貸金庫に保管するという方法もあるが、被相続人名義の貸金庫は死後、相続人全員の承諾がないと開扉できないので、保管場所としては適切ではない。

このような問題もあって2020年7月10日より、法務局が自筆証書遺言を保管する制度がスタートする(法務局における遺言書の保管等に関する法律。以下「法」という)。

遺言者が死亡するまで相続人等は閲覧不可