「終活」は、葬儀やお墓、財産相続について生前から考え、準備しておくことを指す言葉です。最近では自分の最期や遺産に関することだけでなく、ペットの終活を考える人も増えているようです。犬や猫など大切なペットが幸せな余生を送るためには、どんな行動ができるのでしょうか。

選択肢①:有料の老犬ホーム、老猫ホームに入所させる

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(写真=Cristina Conti/Shutterstock.com)

若く健康なころは元気に走り回っていた愛犬・愛猫も、老化が進むと人と同じように体にさまざまな不調が出てくることがあります。老犬ホームや老猫ホームは、高齢のペットを預かり、適切な世話や介護をしてくれる施設です。老犬ホームは運動場やドッグラン、老猫ホームはキャットタワーや爪とぎなどペットが喜ぶ設備を備え、毎日の食事から健康チェック、グルーミング、遊びなどをトータルで行ってくれます。ペットのプロの管理とケアのもとで、預かっているペット同士の相性を見ながら集団生活を送るため、愛犬・愛猫が寂しい思いをすることはありません。

プランは、定期的に更新する半年間や1年間のプランのほか、高齢の飼い主が安心できる終身預かりプランを設けている施設もあります。料金は、ペットの種類や病気または障害の有無、介護の必要性などによって異なり、年間30万円から、終身プランは100万円程度が目安となります。

選択肢②:ペットと暮らせる有料老人ホームに一緒に入所する

まだ数は多くありませんが、高齢者がペットと一緒に入所できる有料老人ホームもあります。飼い主が高齢になったときや介護が必要になった際、ペット可の施設に入所することで、引っ越しをするような感覚で引き続き一緒に生活ができます。

フロアによって犬と猫を分けたり、ドッグランや足洗い場を設けたりと、ペットが快適に暮らせると同時に飼い主が安心して生活できる老人ホームもあります。動物病院の紹介やトリミングの予約を代行してくれるサービスを行ってくれる施設の場合なら、入所しても不自由することはなさそうです。ただし通常の入所に比べ、入居時の費用が割り増しになる場合があります。

選択肢③:ペットのための信託でペットにも相続財産を残す

飼い主に万一のことが起きてしまった場合に、ペットの飼育を次の飼い主に任せる保険が、ペットのための信託です。飼い主の死亡のほか、けが・病気で長期の入院・介護が必要になる場合、またペット不可の介護施設などに入所する場合などの、ペットを飼育できなくなった時に備える信託契約のことを指します。

契約の内容は、もしもの際にペットと、財産(またはその一部)を信託するというものです。信託契約によって託された財産は飼育費としてのみ使われます。家族や親しい友人がペットを飼育することができない場合でも、飼育費を管理する受託者という相手と契約することで、次の飼い主を見つけてもらい飼育費を支払ってもらう、あるいは動物愛護施設などに費用を支払ってもらい里親を探してもらう、といったことが可能です。遺言書にペットの世話について書き記していても、その効果については保障がありません。しかし信託契約にして信託監督人を置くことで、飼育費が管理され、さらにペットの生活を見守ってもらうことも可能となるのです。

大切なペットの終活も検討しよう

近年では、知識がない人でも自身の終活について整理できるエンディングノートが登場し、終活はますます身近なものになりつつあります。葬儀はどうするのか、遺産はどう分与するのかといったことも重要ですが、家族として一緒に過ごしてきたペットの生涯についても早めに考えておきましょう。もしものときに残されたペットが困らないよう、対策を考えておくのも飼い主の責任といえます。(提供:ANA Financial Journal

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