誰でも知っているような大企業の株式は、安定した株価に加えて信頼性は高いですが、購入するのに纏まった資産が必要な場合もあって、投資を始めたばかりの方にはハードルが高いです。 そのため、注目が集まっているのは大型株よりも時価総額や発行株式数が少ない中小型株への投資です。

中小型株は少ない資産から始められて、株価が急騰しやすい事から、大型株に無い魅力を持っています。 そこで今回は、中小型株に関する解説を行います。 中小型株の定義や特徴、中小型株への投資の魅力などについて解説しますので、最後までご覧ください。

解説
(画像=Getty Images)

中小型株の定義

株式は一般的に、発行株式数や時価総額などで大型株・中型株・小型株に分類されます。

東京証券取引所では、時価総額が大きく流動性の高い100個の銘柄を大型株、次いで多い400銘柄を中型株、残りを小型株としています。大型株の代表例はトヨタ自動車やソフトバンクグループ、ソニーなど誰が聞いても知っているような企業になります。一方で中型株は、アミューズや新京成電鉄などの企業が含まれており、発行済み株式数が6千万~2億株未満の企業が中心となっています。

中小型株の特徴

時価総額が小さく、市場の流動性が低い

中小型株は発行株式数が2億株未満、あるいは時価総額2000億円以下の企業の株式を指します。そのため、時価総額が小さく市場での流動性が低い株式と言えます。流動性が低い株式は売買に参加している投資家が少ないため、大型株に比べて売買が成立しにくいです。

大型株よりも価格が動きやすい

時価総額が小さく、流動性が低いという事は日々の売買代金も少ないという事になります。

売買代金が少ないと、ちょっとした売買でも株価が影響を受けます。過去にも東証2部に上場しているカンロ(2216)は4月時点の株価が3370円だったのが、9月には5110円まで急騰したという事例があります。中小型株は少ない資金でも買いが集中すれば、一気に急騰するのは珍しくありません。

一方で大型株は発行している株式や参加している投資家の数が多いため、少ない資金を注入した所で株価が急騰することはありません。

情報が少ない

大型株に比べて中小型株に関する情報は少ないです。そのため、知名度や信頼度が大型株に比べて低いと言えます。

一方で、判断する材料となる情報が少ないため、ちょっとした好条件の情報が出回るだけで、一気に人気が上昇するという事も十分考えられます。

倒産や上場廃止のリスクが高い

中小型株の注意点として覚えておくべきなのは、倒産や上場廃止のリスクが高い点です。時価総額が小さい企業の場合、経営不振に陥れば上場基準を満たせずに廃止する可能性は大型株に比べれば高いです。

保有している株式が倒産・上場廃止となると、1カ月の整理期間が与えられます。この期間中は取引所で売買が可能なため、速やかに売り切ってしまうのが一番ですが、保有している株式を全て売り切れるかどうかは難しいです。

上場廃止となれば他の保有者も株式を一斉に売りに出しているため、買い手が少なくなってしまいます。仮に、上場廃止の理由が倒産なら、上場廃止後の株価が1円となってしまい、文字通り紙屑同然となってしまいます。上場廃止後は取引所を通じて売買も出来なくなるため、株式を売るのも難しくなります。

このように中小型株は大型株よりもリスクの高い株式になります。

中小型株投資の魅力

株価が短期間で急騰する可能性がある

中小型株は業績が好調になったり、好材料の情報が発信されただけで株価が急騰する確率が高いです。そのため、投機目的での売買が非常に多く、投資家たちの思惑や期待がダイレクトに反映されます。短期間で急騰する場合もあれば、反対に急落する可能性も否めません。

しかし、中小型株は短期間での取引に向いており、何より少額からでも購入できるため、個人投資家が参加しやすいというメリットがあります。

投資を始めたばかりの方が、投資とはどんな物なのか、実際の売り買いはどんな流れになるのか勉強するのにも向いています。

将来性を秘めた企業が見つかる

中小型株の企業は、ユニークなビジネスモデルを展開する企業が多いです。

というのも、既に一般的な産業として確立してある製造業などは、後発の企業が食い込める余地は少ないです。

そのため、後発の企業はまだ誰も挑戦していないようなビジネスに挑戦する事で、企業の価値を高めようとします。

例えば、MRTという企業は医師不足で困っている病院と、仕事先を探している医師を引き合わせる紹介サイトを運営していました。

2016年1月時点では株価が700円台でしたが、医師不足が社会問題として取り上げられ注目されると、一気に株価が上昇。

4月には5680円まで上昇しました。

このように中小型株の企業は誰もやっていないビジネスに挑戦し、一気に企業価値を高めようとする企業が多いです。

長期的に見た場合、中小型株から大型株へと発展する可能性も十分考えられます。

まとめ

以上が、中小型株投資に関する解説です。

中小型株投資は大型株に比べて取引が成立しづらく、リスクの高い投資になります。

しかし、大型株投資に比べれば利益を出す可能性が高く、将来性のある企業に投資するのは日本の社会を良くする事にも繋がります。

投資資金の全てをつぎ込んでしまうのはギャンブルですが、一部を切り崩して始めてみるのも面白いかもしれません。

この記事を読んで、投資への興味が深まれば幸いです。(提供: The Motley Fool Japan


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。