資産拡大を目的とする投資の世界において、近視眼的に物事をとらえてしまうのは非常に危険です。大きな資産を形成することが一つのゴールだとしても、その過程でより着実な手法を選択できなければ、自らの資産を失ってしまう可能性も否定できません。だからこそ、投資には思い切りのいい決断力とともに、広い視野の判断力が求められるのです。

この場合の広い視野とは、投資対象ごとの“特性”を理解することに他なりません。具体的には、その投資対象が「投資的なのか」「投機的なのか」「ギャンブル的なのか」を分析し、理解しながら資金を投じることが求められます。本稿では、FX(外国為替証拠金取引)と不動産投資を例に挙げ、それぞれの特性を比較してみましょう。

FXと不動産投資の特徴

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(写真=pathdoc/Shutterstock.com)

FXとは、外国為替証拠金取引という名称からも明らかなように、さまざまな国の通貨を売買することでその差益を得る投資手法のことです。たとえば、1米ドル100円のときに円でドルを購入し、1米ドルが110円になったときに売却すれば、差益分の10円が利益になります。(税金や手数料は考慮せず)ちなみに、実際の売買では売りと買い値において差額があり、それがスプレッドです。

一方で、不動産投資とは投資用の不動産を購入し、賃貸に出すことで家賃収入を得られる投資手法のことです。金融機関から融資を受けて物件を購入し、ローン返済額を含む各種諸経費を家賃収入によってカバーしながら運用することによって、効率的な資産形成が可能となります。不動産投資の歴史は古く、さまざまな国で行われてきた伝統的な投資手法です。

投資、投機、ギャンブルの違い

FXと不動産投資の特徴を比較してみると、いずれも資産を増やすための活動ではあるものの、それぞれの特性は大きく異なっているのがわかります。その違いをより具体的にイメージするために、あらためて、「投資」「投機」「ギャンブル」の違いについて確認しておきましょう。これらの分類が、投資対象の特性を端的に表現してくれています。

「投資」とは

投資とは、一定の成長が見込まれる対象に資金を投じることで、自らの資産を拡大させる営みです。たとえば、株式投資であれば特定の企業の成長性を見越して資金を投じます。また、不動産投資であれば、特定の不動産の成長(経済効果含む)を見越して資金を投じるのが一般的です。そのため、投資は「プラス・サム」の経済行為であると表現されています。

「投機」とは

投機とは、変動が生じる資産価格の差益(サヤ)獲得を目指して資金を投じる営みになります。FXや株のデイトレードなどがその代表例で、いずれの場合も、「誰かの損失が誰かの利益になっている」のが特徴です。その点、投資のようにプラス・サムではなく、「ゼロ・サム」の経済行為となります。また、投機家は、投資対象の成長性(価値向上)を気にしていません。

「ギャンブル」とは

ギャンブルとは、特定のゲームにお金を投じた者同士が競い合い、ゲームの勝者が一定の割合で賞金(配当)を受け取る営みのことです。通常、すべての掛け金から“テラ銭”と呼ばれる運営料が徴収され、その残りが配分される仕組みです。たとえば、パチンコであれば約15%、競馬であれば約25.9%、宝くじであれば約54.3%がテラ銭として回収されています。

それぞれの違いを正しく理解しよう

このように、投資・投機・ギャンブルを比較してみると、よりお金を増やしやすいのはどの手法なのかがわかります。少なくとも、ギャンブルでお金を増やそうとする行為が無謀であるのは明らかです。また、ゼロ・サムである投機に着手する場合も、誰かの損失が誰かの利益になっていることを踏まえ、そこに潜むリスクの大きさを認識しておくことが大切です。(提供:Braight Lab

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