日本株の個別銘柄は通常の取引では最低売買単位が決まっています。

例えば100株や1000株といったまとまった単位でしか購入できないのが普通です。

1株から買うことができる米国株と違って、日本株の個別銘柄を買うにはまとまった資金が必要で諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。

しかし少額から個別銘柄に投資する方法がないわけではありません。

例えば単元未満株への投資が少額投資の選択肢に挙げられます。

他にはミニ株や少額投資できるスマホ証券での投資もあるでしょう。

本記事では少額で投資できる単元未満株についてご紹介します。

解説
(画像=Getty Images)

単元未満株とミニ株の違い

単元未満株とミニ株ならば少額から個別銘柄の投資が可能です。

単元未満株とミニ株の違いをまずは確認しましょう。

結論から言えば単元未満株の方がミニ株よりも少額投資では一般的に有利です。

単元未満株

単元未満株は、銘柄ごとに決められている最低売買単位である、1単元の枚数に満たない株のことです。

通常、日本株は1単元100株、1000株といった具合にまとまった枚数を市場を通して取引します。

単元未満株は株式分割、合併、減資、1単元の変更などで端数の株が生まれることで発生します。

ただし単元未満株を取引できる証券会社は限られています。

ミニ株

ミニ株とは1単元の1/10の単位で株式売買ができる株のことです。

ミニ株は証券会社が独自に開発・提供しているサービスです。

単元未満株と混同されることも多いですが、違うものです。

ミニ株は少額投資をしたい人向けのサービスとして提供されています。

単元未満株がミニ株よりも優れているポイント

結論から言えば単元未満株の方がミニ株より売買単位と手数料の面で優れています。

またミニ株のサービスを提供している証券会社は少なく、2018年6月には数少ないミニ株サービスを提供していた大和証券もミニ株取引から撤退しました。

単元未満株の方がミニ株よりも一般的には取引しやすい仕様になっています。

売買単位

売買単位は単元未満株なら1株単位から取引できるのに対し、ミニ株は一単元の10分の1から取引となります。

流動性の点から考えると1株単位から取引できる単元未満株の方が、柔軟な取引をすることが可能です。

売買単位を1株単位から指定できる単元未満株の方がミニ株よりも有利です。

手数料

手数料は証券会社によります。

しかし1,000円、2,000円、10,000円といった少額での取引ならば、概ね単元未満株の取引手数料の方が安くなるケースが多いでしょう。

そもそもミニ株の取引サービスを提供している証券会社が少ないのです。

SMBC日興証券ではミニ株で取引できる取り扱い銘柄数は豊富。

こちらの手数料はオンラインの場合、約定代金が2,000円未満の場合は「約定代金×2.484%(税抜2.3%)」。

2,000円以上なら1約定あたり756円となっています。

ミニ株でもそれなりに大きい額を取引するとなると、1約定が756円を越えないSMBC日興証券の方が他のネット証券の単元未満株の手数料よりも安くなるケースもあります。

大和証券に至ってはサービスを2018年に廃止してしまいました。

単元未満株が取引できる証券会社

単元未満株が取引できる代表的な証券会社は以下の通りです。

単元未満株が取引できる証券会社は限られています。

もしも自分の持っている証券会社の口座が単元未満株を取り扱ってなければ、下記の証券会社の口座のいずれかを開けば、単元未満株への投資が可能です。

手数料に関してはほぼ横ならびです。

SBI証券

SBI証券では単元未満株を(S株)として取り扱っています。

議決権はありませんが配当は受け取れます。

株主優待の権利については各企業によります。

24時間365日、注文が可能。

取引手数料は約定代金×0.500%(税込0.540%) 最低手数料:50円(税込54円)です。

カブドットコム証券

カブドットコム証券では単元未満株を(プチ株)として取り扱っています。

1株単位で売買でき、手数料がお得な積立投資も可能。

配当も株数に応じて配分されます。

取引手数料は約定料金の0.5%で最低手数料は48円。

注文受付時間は24時間365日。

マネックス証券

マネックス証券では単元未満株を(ワン株)として取り扱っています。

1株単位で売買できます。

手数料は約定代金の0.5%で最低手数料は48円。

マネックス証券では11:30〜17:00までは注文受付停止です。

保有株数に応じて配当金・株主優待の受取りは可能です。

岡三証券

岡三証券でも単元未満株の取引が可能です。

手数料は2万円までなら税込216円、3万円までなら324円、10万円までなら648円、以降は10万円増加ごとに648円ずつ増加します。

手数料だけを見る限りでは、SBIやマネックスに比べると単元未満株に関しては少し割高です。

少額投資家に優しいスマホ証券One Tap Buyとの単元未満株の比較

少額投資家でも取引しやすいOne Tap Buy証券でも日本株の取引が可能になりました。

取引手数料は0.5%のスプレッドが約定料金に加算される仕組みです。

しかし取引最低手数料がない点や、リアルタイムで9:00〜14:59までOne Tap Buyが相手方となり取引できます。

取引手数料やリアルタイム性を考えると、ネット証券の単元株に比べ有利な点もあります。

しかしOne Tap Buyで取引できる銘柄は約30に限られています。

配当金の受け取りは可能です。

株主優待は単元株以上保有していることが条件となります。

議決権も単元株以上保有した場合、付与されます。

日本株なら定額プランならOne Tap Buyが有利

頻繁に少額取引をする場合や、大きい額を取引する場合はOne Tap Buyの定額プランならば、どれだけ取引しても月980円です。

そのため単元未満株に比べると手数料的に有利にすることも可能です。

その反面、One Tap Buyでは取引できる銘柄が30程度と極端に限られているというデメリットもあります。

少額投資をするならOne Tap Buyと単元未満株の取引サービスを提供しているネット証券のなかで、使いやすいところをひとつ選び使い分けるのが良いでしょう。

米国株の少額取引ならOne Tap Buyが有利

One Tap Buyは米国株取引のサービスから発足したスマホ証券です。

米国株の少額取引でも強みがあります。

それは最低取引手数料がなく手数料が0.5%のスプレッドである点です。

大手ネット証券の米国株取引では、最低手数料が5USDに設定されていることを考えると、1株から米国株は取引できるとはいえ手数料負けしがちです。

しかしOne Tap Buyは少額で米国株取引をする場合は有利です。最低手数料がないため少額投資家でも米国株取引に手を出しやすいのです。

その代わり米国株も30銘柄程度からしか選ぶことができません。

単元未満株を取り扱うネット証券とOne Tap Buyをうまく組み合わせれば、少額投資をしやすい取引環境ができるでしょう。

まとめ

単元未満株なら1株単位から取引できます。

その代わり全ての証券会社が取り扱っているサービスではないことに注意が必要です。

通常の取引に比べ制限はありますが、少額から投資に慣れたい人におすすめです。

またスマホ証券のOne Tap Buyも単元未満株と同様、少額投資しやすい環境を提供しています。

単元未満株ができるネット証券とOne Tap Buyを組み合わせれば少額投資をしやすくなるでしょう。(提供: The Motley Fool Japan


フリーレポート配信
モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、テクノロジー分野に投資したい投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「人工知能というテクノロジーの「第三の波」が、日本の年間GDP以上の付加価値を生み出す」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。


記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。