プラチナカードは多くのカード発行会社で最上位グレードに位置づけられています。そもそもプラチナカードにはどういったメリットがあるのでしょうか?一般的なプラチナカードに共通する5つのメリットを紹介します。
高額所得者向けの「特別なカード」

クレジットカードは、一般カード→ゴールドカード→プラチナカードの順にグレードが上がり、多くのカード会社ではプラチナカードが最上位のカードとして位置づけられています。
そのため特典・サービスの内容も、海外旅行によく行く人や高級レストランをよく利用するような人に対して、便利でお得なものを提供しています。
ゴールドカードも比較的所得の多い人を対象としていますが、プラチナカードはそれよりもさらに高所得の人を対象にしているのです。
クレディセゾンが20~49歳の有職者男女を対象に行った調査では、クレジットカードのタイプとして一般カードを持っている人は78%であるのに対し、ゴールドカードを保有しているのは21%、プラチナカードやそのさらに上位のブラックカードの保有は1%という結果でした。
プラチナカードの5つのメリット
カード発行会社によってプラチナカードの特典・サービスは異なりますが、共通するメリットとしては一般的に次の5つが挙げられます。
1)利用限度額の上限が上がる
同じカード発行会社のプラチナカードであれば、ゴールドカードよりも利用限度額の上限は高く設定されています。これは高額商品をクレジット決済で購入するような人を想定したものでしょう。
会員ごとの利用限度額は審査によって決まるので、ゴールドからプラチナに切り替えたからといって無条件に限度額が上がるわけではありません。また、利用限度額の設定範囲はカード発行会社によって差があります。
2)世界中の空港ラウンジを無料利用可能
ゴールドカードの多くには国内の主要空港の空港ラウンジを無料利用できる特典が付帯していますが、海外のほとんどの空港では同様の特典を使えません。
一方、プラチナカードの多くは、世界の1,200ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスや、世界1,000ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるLounge Key(ラウンジ・キー)のサービスを付帯しています。
これは、海外旅行に行く機会の多い人にとっては、大変便利なサービスといえるでしょう。
3)高級ホテル・レストランなどの優待
ホテルやレストランを優待価格で利用できる特典は一般カードやゴールドカードにもありますが、プラチナカードの多くは、より高級なホテルやレストランでも優待が提供されています。
2名以上の予約でコース料理が1名分無料となる特典が付帯するプラチナカードも多く、最高級レストランであれば、これだけで年会費分はペイできてしまいます。
ホテルの優待ではワンランク上の部屋へのアップグレードやアーリーチェックイン、レイトチェックアウトなどの優待を受けられることがあります。
4)付帯保険の補償額が大きい
カード付帯の旅行傷害保険については、ゴールドカードの多くが最高5,000万円前後の補償金額であるのに対して、プラチナカードの多くは最高保証額が1億円です。
同様に、ショッピング保険の補償金額もゴールドカードに比べて高額であることが多いといっていいでしょう。
5)コンシェルジュサービスを利用できる
プラチナカードの多くは、旅の手配やレストランの予約、各種チケットの確保、ギフトの手配などについて相談に乗ってくれるコンシェルジュサービスを利用できます。通常このコンシェルジュサービスは年中無休24時間利用できるので、時間を気にせず思い立ったらすぐ相談できます。
自分にとってベストなプラチナカードを
高額の買い物や海外旅行が多い人、高級ホテル・レストランをよく利用する人、旅やチケット、ギフトなどの手配を省力化したい人にとってプラチナカードはメリットがあるかもしれません。
同じプラチナカードでも、年会費と特典・サービスの内容は異なります。自分にとってよりふさわしいプラチナカードを選ぶといいでしょう。(提供:ANA Financial Journal)
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