「急な出費でどうしてもお金が必要で……」「欲しい物が今しか買えなくて……」など、人はさまざまな理由でお金を借りています。予想していなかった支出を補うケースもあれば、自らの物欲を満たすため、さらには高額な商品・サービスの購入を分割払いにするためなど、その理由は千差万別です。社会的な認知度の拡大やローン利用の間口が広がっていることもあり、私たちを取り巻くローンのあり方は多様化しています。

カードローンの貸出残高は増えている

カードローン選び,ポイント
(写真=PIXTA)

統計上の数値で見ても、カードローンの利用が増えているのが分かります。例えば、金融庁が発表している「銀行カードローンの実態調査結果について」(平成30年8月22日)という資料によると、国内銀行カードローンなどの残高がここ数年、右肩上がりで伸びているのが分かります。

同調査によると、2010年に3兆2,554億円だった残高は、2011年が3兆3,124億円、2012年が3兆5,442億円、2013年が4兆1,097億円、2014年が4兆6,177億円、2015年が5兆1,294億円、2016年が5兆6,092億円、2017年が5兆8,186億円と年々増加しています。こうした数値データからも明らかなように、カードローンをはじめとするローンの利用は増加傾向にあり、その間口は広がってきているようです。

カードローンは「正しく」選ぶことが大事

利用の幅が広がることで私たちの生活をより豊かにしてくれているカードローンですが、利用する際には、その内容をきちんと理解しておかなければなりません。ただ単に、「便利だから」という理由だけで使ってしまうと、利用範囲や利用額、さらには返済計画などへの意識がおろそかになってしまう可能性があります。カードローンを利用するということは、「借金」をすることであるという認識を強く持つことが大切です。

加えて、カードローンは提供されている内容を精査したうえで、自分の用途にあった最適なものをきちんと判断することが重要です。そのためには、金融機関各社が提供するカードローンの違いについて、あらかじめ調べて理解しておく必要があります。それぞれの違いを理解し、より適切なカードローンを選ぶようにしましょう。

カードローンの基本事項をチェックしよう

カードローンの違いを比較するうえで押さえておきたいのは、融資条件のベースとなる基本事項です。この場合の基本事項とは、主に「金利と極度額」「返済方法」「返済期間」の3つが挙げられます。それぞれの項目について理解し、カードローンを提供する会社ごとの違いを踏まえつつ、より自分に合ったカードローンを選択するようにしてください。基本事項の内容については次のとおりです。

金利と極度額

金利とは、借りたお金を返済する際に支払わなければならない利息のことです。当然、カードローンでお金を借りる際にも利息がかかります。クレジットカードのキャッシング枠と比較した場合、カードローンのほうが金利は低い傾向にあります。利息制限法では18%が上限とされています(10万円以上100万円未満の借入)。また極度額とは、借りられる金額の上限のことです。極度額は金融機関や審査内容によって変わり、通常、極度額が大きくなるほど年利は低くなります。

返済方法

カードローンの返済方法は、毎月一定額が預金口座から引き落とされるものと、窓口やATMで随時返済する方法に大別できます。返済し忘れてしまうことを避けるには、随時返済ではなく、引き落としを活用するといいでしょう。また、返済金額に関しては、1回払いかリボルビング払いかによって異なり、金額や借入時の状況によって使い分ける必要があります。ただし、リボルビング払いを利用する場合は金利手数料に注意が必要です。

返済期間

返済期間は借入期間とも呼ばれ、返済までにかかる期間を表しています。通常、返済期間の設定は金融機関や契約内容によって異なりますが、長期返済の場合でも6年(72回払い)前後がひとつの目安になります。返済期間が長くなればなるほど月々の負担は減りますが、そのぶん利息を払う必要があり、さらにローン利用が長期化しやすいため、状況に応じた適切な利用が求められます。

判断の基準を明確にしておくこと

このように、「金利と極度額」「返済方法」「返済期間」という3つの項目から比較することで、より自分に合ったカードローンを選択することができます。いずれかの項目に偏るのではなく、全体のバランスを考慮に入れながら、安心して利用できるカードローンを選ぶようにしましょう。(提供:ANA Financial Journal

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