決算書
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ここに注目!決算書の見方・聞き方
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今回のサンプルは、E社の3ヵ年の損益計算書です。

前々期と前期は当期純利益が黒字ですが、当期は赤字になっています。経常利益の段階までは前々期や前期と同じように当期も黒字となっており、むしろ増加しています。しかし、当期では税引前当期純利益の段階で赤字になっています。これは、前々期や前期で発生しなかった特別損失が発生したことにより、税引前当期純利益が大幅に減少したと考えられます。

以下では、特別利益や特別損失がどんなものであるかを踏まえたうえで、E社の事業に何が起こっているのかを考えてみましょう。

特別利益・特別損失(合わせて特別損益)は、企業の本業の活動とは直接関わりのない、その期だけの特別な要因によって発生した利益・損失のことです。本業以外の損益という点では営業外収益や営業外費用と同じですが、比較的毎年発生しやすいものとされる営業外収益や営業外費用とは異なり、特別損益は原則としてその期だけに発生するものとされています。

具体的には、特別利益には不動産などの固定資産売却益や長期間保有した株式等の売却益、引当金による戻入益などがあります。特別損失には不動産などの固定資産売却損や長期間保有した株式等の売却損、火災・自然災害・盗難などによる損失等があります。

勘定科目の分類は企業の状況に合わせる