モトリーフール米国本社、2019年7月29日投稿記事より

アマゾン(NASDAQ:AMZN)はハイテク業界のほとんどの分野に手を出しているように思われていますが、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)事業からは距離を置いてきました(ただし他社のVR機器はウェブサイトで販売しています)。

しかし状況は変わりつつあり、プライムビデオは、世界で最も人気のあるVRヘッドセットに対応するVRバージョンのコンテンツを導入しつつあります。

アマゾン
(画像=Getty Images)

アマゾンのVR分野への参入

アマゾンは最近、プライムビデオVRアプリが人気VRヘッドセットのOculus Quest、Oculus Go、およびサムスンのGear VRデバイスで利用可能になると発表しました。

Oculusは「テレビ番組や映画のプライムビデオライブラリ以外にも、プライムビデオVRでは発売時に10本の厳選された360度ビデオが提供され、今後もVRコンテンツが追加される」と述べました。

プライムビデオの次の段階に向けた土台構築

当初のプライムビデオVRでは、既存コンテンツをVRヘッドセット向けに作り直します。

しかし、期待されているのは、VRプラットフォームに基づいて最初から制作される360度ビデオです。

VRヘッドセットが発売された当初、十分な資金援助を受けたLittlstar、Jaunt、NextVRのような新興企業は、360度ビデオコンテンツの配信を目標としていました。

しかし、こういった企業は持続可能なビジネスモデルを構築できませんでした。

このため、アマゾンの動向が注目されています。

Eコマース(電子商取引)とクラウドで大きな売上を上げているアマゾンは、VRサービスから直接利益を上げる必要はないため、360度ビデオ分野において機動的に動くことができます。

現在では、VRや360度ビデオ制作の関連企業が非常に少ないため、アマゾンが人気コンテンツを制作できれば主導的な地位を獲得できるでしょう。

VRヘッドセットはすでに幾つも商品が出ていて競争が高まっているため、アマゾンはハードウェア市場に参入しない可能性もあります。

プラットフォーム面では、OculusとValveのSteamが大手ですが、まだ業界内で優勢とは言い切れません。

サービス構築には多大な努力とコストが必要ですが、オペレーティングシステムと配信プラットフォームを所有することは、今後、アマゾンにとって魅力的な戦略となるかもしれません。

アマゾンは、大きなVRコンテンツライブラリーを含むアプリを作っていくと考えられます。

そして、プライム会員には無料でVRコンテンツの一部を提供することも可能です。

現時点では、全方向が見える360度ビデオに限定されますが、将来的には360度ビデオよりもインパクトが強く、異空間に飛び込んだような経験が可能なVRコンテンツも追加していくでしょう。

テクノロジー企業およびその投資家は、VR関連のアマゾンの動向を注視すべきでしょう。

今は小さな動きですが、多くの可能性を秘めています。(提供: The Motley Fool Japan

【米国株動向】アマゾンのオリジナル映画制作はお金の無駄使い?

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)
「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


フリーレポート配信
モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、テクノロジー分野に投資したい投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「人工知能というテクノロジーの「第三の波」が、日本の年間GDP以上の付加価値を生み出す」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。


アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Travis Hoiumは、記事で言及されている株式を保有しておらず、家族の中にアマゾンで働いている人がおり、VR start-upであるREM5, LLCを保有しています。モトリーフール社は、アマゾン株、フェイスブック株、ネットフリックス株を保有し、そして推奨しています。