モトリーフール米国本社、2019年6月12日投稿記事より

株式投資によってごく普通の個人投資家が大きな富を築いたといった記事をよく見かけます。

何らかのきっかけで株式投資に関心を持ち、投資を検討するのは悪いことではありません。

しかし、いきなり株式投資を始める前に、以下の12のステップを確認しましょう。

  1. 余裕資金を用意する
  2. 長期投資はリターンをあげやすいことを覚えておく
  3. 投資計画を立てる
  4. 証券口座を開設する
  5. インデックスファンドを利用し、シンプルな投資をする
  6. 配当に注目する
  7. 購入する株の事業についてしっかり理解する
  8. 手数料を抑える
  9. 適切な分散投資を行う
  10. ボロ株を避けデイトレを控えましょう
  11. 保有ポートフォリオを定期的に確認する
  12. 投資戦略について学び続ける
ステップ
(画像=Getty Images)

ステップ1:余裕資金を用意する 

最初に確認しなければならないことは、以下の通りです。

高金利の借金を抱えていませんか?

毎月の支払い負担が軽い低金利の住宅ローンを抱えていることはそれほど問題になりません。

しかし、利息が高いクレジットカードなどの利用により多額の借金を背負っている場合、まずはできる限りの手段を使って、借金を返済してください。

緊急時に備えた貯金がありますか?

急な失業や費用のかかる医療費などの緊急事態に備え、約6〜9ヶ月分の生活費を普通預金口座などに置いておきましょう。

長期投資の心構えがありますか?

株式市場で富を築くには、短距離走ではなくマラソンで考えなければなりません。

株式投資は長期的に大きな富を生む可能性があります。

しかし、短期的には大きな損失を抱える場合もあります。

そして、市場が一時的に急落した際に、現金が必要となり持ち株を売却する必要がある場合には大きな損失を被ります。

したがって、少なくとも5年間は余裕資金だけで投資するようにしてください。

もっと保守的な投資をする場合には、10年間は余裕資金での投資をお勧めします。

また、相場が下落した場合、回復するのにそれなりの時間がかかることを覚悟すべきでしょう。

ステップ2:長期投資はリターンをあげやすいことを覚えておく

次に、株式投資の結果、どのくらいのリターンを得られるのかを知る必要があります。

個別株に投資する場合には、下落に遭遇し、いくつかの銘柄に失望させられるでしょう。

利益を得るどころか、損失を被ることになります。

株式市場は不安定で、時々乱高下することもあれば、落ち着くこともあります。

結果的に大きく上昇する株でさえ、一直線に上昇するのではなく、価格の上下を繰り返しながら上昇することが多いのです。

具体的には、現実的なリターンを見積もっておく必要があります。

25%の年間平均リターンを継続的に享受することはほとんどないでしょう。

そして、1年ごとに資金が2倍になることはありません。

長期的には、米国株式市場はおよそ9%の年間リターンで上昇してきました。

しかし、その価格変動は激しく、数年で20%以上急上昇することもあれば、20%以上下落することもあります。

以下の表は、年間平均成長率8%で、時間の経過とともにどれだけの資金が成長するかを示しています。

それは、最初に投資した資金のみが成長するだけでなく、成長した株価分も上昇するという複利効果も考慮しています。

株式投資を始めるための12のステップ(その1)
(画像=出典:筆者による計算)

なお、株が過去1年間で急上昇した場合、そのような実績が継続するとは思わないでください。

そのような場合、しばらくの間、株価が下落するか、緩やかになる可能性があります。

ステップ3:投資計画を立てる

余裕資金を確保し、長期投資の重要性を認識した後には、定年退職後も見据えた長期的な投資計画を立てる必要があります。

きちんとした計画を立てなければ、必要としているよりもはるかに多くの資金を投資に回してしまうかもしれません。

もしくは、必要としているよりもはるかに小額の資金しか投資に回さないかもしれません。

私たちのほとんどは、定年退職後のために貯金する必要があります。

そのため、退職後にどれだけのお金が必要となり、どのように運用すべきかを計画する必要があります。

退職後に、どのくらいの年収が必要かを計画することから始めましょう。そして、予想できるその他の収入の流れをリストアップしてください。

たとえば、退職後に年間60,000ドルが必要で、社会保障から年間25,000ドルの収入があると予想される場合、その差額は35,000ドルです。

すると、準備しておかなければならない退職金のだいたいの規模がわかります。

単純計算で、退職後、毎年35,000ドルを25年間引き出すとします。必要な退職金は875,000ドルとなります。

おすすめの投資戦略の一つは、経済状況に関係なく、定期的に特定額を株式投資することです。

これは、ドルコスト平均法と呼ばれ、その仕組みは次のとおりです。

年間10,000ドルの株式投資をするとして、月額833ドル分の株を購入します。

市場が急落した場合、833ドルの相対価値は上昇し、多くの株を取得することになるでしょう。

そして市場が急上昇すれば、取得できる株数は減少します。

しかし、価格に関係なく株を追加し続けます。これは、投資家の感情を投資プロセスから締め出すための良い方法です。

ステップ4:証券口座を開設する

投資をするための証券口座も必要になります。

証券会社に応じて、オンライン、電話、または対面で口座を開くことができます。口座を開いたら、投資資金を口座に振り込みます。

そして、株、投資信託、またはその他の有価証券の売買に進むことができます。

通常の課税対象口座またはNISAなどの税制優遇口座を開くことができます。

なお、日本で米国株投資を始める場合、ネット証券の口座開設等については下の記事をご覧ください。

米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較

ステップ5:インデックスファンドを利用し、シンプルな投資をする

個別銘柄投資などは初心者にはハードルが高いかもしれませんが、最初からそうする必要はありません。

米国では、S&P 500インデックスに連動するような手数料が低いインデックスファンドに投資することで、投資をシンプルに行うことができます。

著名投資家のウォーレン・バフェットも、個別銘柄の調査に慣れていない一般投資家に対してインデックスファンドを推奨しています。

インデックスファンドは、株やその他の有価証券のさまざまなインデックスを追跡する投資信託またはETF(上場投資信託)です。

インデックスファンドは「パッシブ」ファンドで、連動するインデックスとほぼ同じ証券を購入して保有し、投資家に同様のリターンを提供します。

そして、手数料も非常に低いのが特徴です。

一方、「アクティブ」ファンドは、ファンドマネージャーの研究と判断に基づいて証券を売買することで運用されています。

株式インデックスファンドのパフォーマンスは、ファンドマネージャーが運用するファンドを凌駕する長い歴史があります。

スタンダード&プアーズによると、2018年末時点でアクティブファンドの85.1%が過去10年間でS&P 500を下回り、過去15年間で91.6%がS&P 500を下回りました。

低コストのインデックスファンドはSPDR S&P 500 ETF(NYSEMKT:SPY)です。

これは、米国株式市場の約80%を投資対象とします。

Vanguard Total Stock Market ETF(NYSEMKT:VTI)とVanguard Total World Stock ETF(NYSEMKT:VT)は、それぞれ米国市場全体、またはほぼ全世界の株式市場に投資しています。

平均以上のパフォーマンスを得たいのであれば、インデックスファンドに加えて、いくつかの個別銘柄またはファンドへの投資も検討してください。

しかし、個別株へ投資する場合、四半期報告書、年次報告書などの多くの資料を読み、分析しなければなりません。(提供: The Motley Fool Japan

(この後は「株式投資を始めるための12のステップ(その2)」に続きます。)


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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Selena Maranjianは、アルファベット(A株、C株)、アマゾン株、アップル株、フォード株、IBM株を保有しています。モトリーフール社は、アルファベット(A株、C株)、アマゾン株、アップル株、ナイキ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、IBM株をショートしています。モトリーフール社は、アップル株に関するオプションを保有しています(2020年1月の150ドルのロング・コールと2020年1月の155ドルのショート・コール)。