モトリーフール米国本社、2019年6月12日投稿記事より

(「株式投資を始めるための12のステップ(その1)」の続きです。)

なお、以下のいくつかのセクションで、個別株に投資するためのコツを幾つか説明します。

ステップ
(画像=Getty Images)

ステップ6:配当に注目する

新米投資家であろうと経験豊かな投資家であろうと、個別株からどれだけの配当が振り込まれるかを理解することは重要です。

配当は、投資家(特に定年退職後の投資家)にとって着実な収入を提供することになります。

配当株投資は、高齢者だけのための退屈な投資ではありません。

State Street Global Advisorsは、「過去30年間で、S&P 500銘柄は、年間総利益の約半分を配当に回しています。」と指摘しています。

経済学者のユージン・ファーマとケネス・フレンチが1927年から2014年までのデータを調べたところ、配当を支払う企業の成長率の方が配当を支払わない企業よりも優れていることがわかりました。

年間平均リターンは、10.4%対8.5%という結果だったのです。

健全に成長している企業は、経済状況がどうであろうと、定期的に配当を支払う傾向があります。

会社が減配したり配当を見送っている場合、それは注意すべきサインです。

当該企業は問題を抱えている可能性があります。

ステップ7:購入する株の事業についてしっかり理解する

ポートフォリオに配当株を追加し、配当に頼るだけでは十分ではありません。

投資対象企業が、どうやってお金を稼ぐかについてしっかり理解する必要があります。

シャンプーや靴を製造する企業は、バイオテクノロジーや金融サービスの企業よりも理解しやすいと言えます。

ウォーレン・バフェットでさえ、長い間理解しづらいテクノロジー株を避けてきました。

例えば、グーグルの親会社のアルファベット(NASDAQ:GOOGL)を考えてください。

アルファベットは、グーグルの検索エンジンが主力事業ですが、巨大企業なのでそれだけを知るのでは十分ではありません。

アルファベットは、YouTube、Android、Chrome、そのクラウドコンピューティングプラットフォーム、Google App Storeなど、他にもたくさんの業務を行っています。

それに加えて、いくつものベンチャー企業の親会社でもあります。

アルファベットに投資する際には、同社の事業の全容を理解する必要があります。

ステップ8:手数料を抑える

投資に際して、手数料に常に注意してください。

ほとんどの証券会社は、執行したすべての売買注文に対して手数料を請求します。料金は通常5ドルから15ドル程度です。

場合によっては無料で執行できたり、一部の証券会社では25ドル以上の料金が請求されたりすることがあります。

ステップ9:適切な分散投資を行う

投資をする際は、適切な分散投資を行うべきです。

株式ポートフォリオがほんの1つか少数の銘柄で構成されている場合、バスケットの卵の数が少なすぎます。

これらの卵の1つが壊れた場合(株価が急激に下落した場合)、ポートフォリオは大きな損失を被るでしょう。

しかし、50株または100株(またはそれ以上)の株を所有することも問題があります。

所有する株が多ければ多いほど、全ての株について理解することが難しくなります。

たいていの場合、10から20の株を所有することが合理的です。

業種別にも分散する必要があります。

少数の業種でポートフォリオの70%を保有するのは望ましくありません。

また、ポートフォリオに、海外事業を展開する銘柄を加えるのも良いでしょう。

それらの銘柄には、コカ・コーラ、IBM、フォード、エクソンモービル、アマゾン・ドットコム、ナイキ、マクドナルド、ウォルマートなどが含まれます

ステップ10:ボロ株を避けデイトレを控えましょう

適切な投資を行おうと努力するのと同じくらい、避けるべき投資行動もあります。

まずは、ボロ株(超低位株)への投資です。

ボロ株とは、約5ドル未満で取引できる株のことです。

ボロ株から利益を上げるのは困難です。

ボロ株は簡単に値が動き、投機筋の獲物となってしまいます。

多くの資金が、ボロ株への投資で失われてきました。

1株あたり100ドルの株が長期的にはお買い得になる可能性はあるのですが、1株あたりわずか0.50ドルの株がお買い得になる可能性はほとんどないでしょう。

株の取引を頻繁に行うのも問題です。

あまり確信を持たずに株を買う人は、自分が興味を持った新しい株にすぐ目移りし、それが多くの売買につながり、何度も手数料を払うことになります。

巨額の富を築く投資家は、忍耐強く何年も株を保有し、やっと株の価値が3倍または4倍になるということに気付かなければなりません。

また、短期売買による利益は通常、長期保有による利益よりも高い税率が適用されます。

したがって、頻繁な株取引は手数料を発生させると同時に、より高い税金に直面する可能性があります。

また、株式市場動向のタイミングを測るのもやめましょう。

短期的に市場が上昇するか下落するかを分析することは不可能です。

市場予想を声高に語る人々が、「市場がこれから急上昇する」「これから急激に下落する」といっても信じるべきではないでしょう。

インデックスファンドの先駆者であるジョン・ボーグルは、次のように述べています。

「確かに、株を高値で売り抜け、安値になったときに買い戻せれば素晴らしいリターンを生むことができます。しかし、55年仕事をしてきて、その方法を知っている人物に会ったことは一度もありません。」

ステップ11:保有ポートフォリオを定期的に確認する

ポートフォリオを株やファンドで構成できたとしても、投資は終わりではありません。

一般的にインデックスファンドについては、それ程多くの注意を払う必要はありません。

しかし、ファンドと個別株については、その状況を常に注視しなければいけません。

少なくとも四半期に一度は、ポートフォリオをチェックしてください。

個別株の場合、四半期報告書を確認します。ファンドの場合、ファンドマネージャーの投資方針を確認します。

そして、投資先企業の業績や戦略を調べ、その企業に関するニュースの記事を読んでください。

新製品の発売、販売の縮小、訴訟、あるいは経営陣の大きな変化などがある場合には注意してください。

また、定期的にアセットアロケーションも見直してください。

ポートフォリオの75%を株、25%を債券として投資を開始したとします。

すると、株はポートフォリオの85%から90%を占めるほどに成長しているかもしれません。

株は、その他の資産よりも速く成長する傾向があります。

望ましい割合に戻すために、いくつかの株を売り、債券を買うことで、ポートフォリオをリバランスします。

また、株式ポートフォリオの中で、その大部分を占めるほど株価が上昇した株がある場合、その株を部分売却して株のアロケーションを組みなおすことも可能です。

ただし、多くの場合、大きな富は成長株を保有し続けることで築き上げられます。

したがって、その企業が健全に成長し、長期的な見通しに確信を持っている限り、その成長株を保有し続けるべきでしょう。

ステップ12:投資戦略について学び続ける

最後に、長期にわたって投資戦略を洗練させ、より良い結果を得るために、投資について学び続けてください。

事業および投資に関する優れた本を読んでください。

何人かの偉大な投資家に注目し、彼らの投資戦略とスタイルを理解してください。

そして何が事業を長期にわたって成功させるのかについて調べてください。

そうすれば、優れた投資と優れた事業には共通点が多いことに気づくでしょう。

心理学の本も読んでみてください。偏見が、誤った投資手法を招いていることがあるからです。

合理的な資産運用方法を学ぶことも重要です。

投資は、生涯にわたり学習を必要とする複雑な取り組みです。学習する時間がないようであれば、1つまたは複数の低コストのインデックスファンドに定期的に投資するのも良い方法でしょう。

いずれにせよ、時間をかければ株式投資は大きな富を生む可能性があります。

まず、第一歩を踏み出してみましょう。(提供: The Motley Fool Japan


フリーレポート配信
モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、テクノロジー分野に投資したい投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「人工知能というテクノロジーの「第三の波」が、日本の年間GDP以上の付加価値を生み出す」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。


アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Selena Maranjianは、アルファベット(A株、C株)、アマゾン株、アップル株、フォード株、IBM株を保有しています。モトリーフール社は、アルファベット(A株、C株)、アマゾン株、アップル株、ナイキ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、IBM株をショートしています。モトリーフール社は、アップル株に関するオプションを保有しています(2020年1月の150ドルのロング・コールと2020年1月の155ドルのショート・コール)。