モトリーフール米国本社、2019年8月8日投稿記事より

配当は投資家にとってのセーフティーネットです。

特に不透明な環境下ではなおさらです。

それでも、しっかりとした配当を長期に出す堅実な銘柄は限られます。

今後有望な配当株として、アップル (NASDAQ:AAPL)、BP (NYSE:BP)、ハーシー(NYSE:HSY)を紹介します。

配当株
(画像=Getty Images)

アップル:成長株から配当株へ

近年のiPhone売上の低迷により、成長株投資家はアップルを以前のように巨大なポテンシャルがある成長銘柄を見なすことはもはやできないかもしれません。

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しかし、配当株投資家はアップルを増配株として注目すべきでしょう。

過去3年にわたり、アップルは配当を毎年約10.5%ずつ上げてきました。

仮にアップルの売上高減速が続いたとしても、同社には長期にわたり配当支払いが可能な潤沢な現金があります。

第2四半期末(1月~3月)時点でアップルのネットキャッシュ(現金および現金同等物から有利子負債を引いたもの)は1130億ドル(約11兆9800億円)もあり、現在の年間配当140億ドルを8年継続させるのに十分な額です。

そして、配当性向は25%未満に過ぎず、余裕をもって配当を出しています。

アップルの配当利回りは1.5%程度で、S&P500銘柄の平均配当利回りより約40ベーシスポイントも低いため、配当株投資家はアップルを見過ごしてしまうかもしれません。

しかし、アップルは約8年間に総額3640億ドルを株主に還元してきました。

2018年度だけでも、希薄化後発行済み株式の4.8%の自社株買い行っており、株主還元を通じた「事実上の配当」と言えるでしょう。

アップルの余裕ある配当性向、巨大な現金残高、積極的な自社株買いは、アップルの配当が長期にわたり持続可能なことを示唆しているでしょう。

BP:今後も有望な石油関連の配当株

多くの投資家は今、石油株を買う価値があるのかと疑問視しています。

「10年後には、電気自動車や太陽光発電が普及して、石油の需要が激減してしまうのでは」と指摘します。

そのため、英国の石油メジャーのBPを長期的な配当株として挙げると、皆一様に驚きます。

配当については、BPは最近、競合のロイヤル・ダッチ・シェルを抜いて石油メジャーの中で最も高い配当利回りとなりました。

シェルの5.8%に対して5.9%です。

BPはまた、近年の好業績を背景に配当への長期的なコミットメントを掲げています。

2014年から2017年にかけての原油安局面や2010年に起きたBPの掘削施設での爆発によるメキシコ湾原油流出事故の時でも、BPは四半期配当を継続しました。

BPにとって配当がいかに重要を物語っています。

もちろん、BPの主力事業が落ち込めば配当を出せなくなります。

しかし、再生可能エネルギー技術の進歩や再生可能エネルギーの市場シェアの拡大にもかかわらず、原油および天然ガスの市場シェアは実際には拡大しています。

米エネルギー省エネルギー情報局によれば、2015年から2040年にかけて世界的な原油需要は18.9%、天然ガス需要は42.7%拡大すると見込まれます。

以上を背景に、BPは長期的に安定した配当株としてあり続けるとの見方があります。

ハーシー:約90年続く配当、今後にも期待

菓子メーカーのハーシーは、以前のようなチョコレート専業ではありません。

買収したスナック事業が年初から好調で、さらにEコマース売上増もあり、7月に発表した第2四半期(4月~6月)決算はアナリスト予想を上回りました。

市場はハーシーの好業績を歓迎し、同社株は年初来で40%、過去12カ月間で53%上昇しています。

アナリストはハーシーの成長継続を予想しており、第3四半期(7月~9月)の売上高は前年同期比2%増の21億ドル、1株当たり利益(EPS)は3%増の1.60ドルを見込んでいます。

しかし、経営陣が通期予想を控えめにしたため、株価の上昇は決算発表後やや落ち着いています。経営陣は、2019年通期の売上高予想を当初の前年比3%増から2%増に下方修正しました。

この背景には北米市場の予想外の成長減速があり、第2四半期の北米市場の売上は前年同期比0.5%増でした。

ただ、JPモルガンのアナリストはハーシーの見通しは保守的と見ており、今後、上方修正の可能性があります。

ハーシーは1930年以降ずっと配当を続けており、増配も2009年の金融危機時を除き継続しています。

現在の配当利回りは約2%です。

約90年にわたり配当を継続させており、今後も同様な配当および増配が続くとみられます。(提供: The Motley Fool Japan


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元記事のアップル担当筆者Jamal Carnette, CFAは、アップル株を保有しています。BP担当のJohn Bromelsは、アップル株、BP株、ハーシー株を保有しています。ハーシー担当のRich Dupreyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アップル株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、アップル株に関するオプションを保有しています(2020年1月の150ドルのロング・コールと2020年1月の155ドルのショート・コール)。