野村→クレディ・スイス→IT企業 各業界で結果を残す営業マン
(画像=PIXTA、ZUU)
高橋 知久
高橋 知久(たかはし・ともひさ)
中央大学卒。野村證券→クレディ・スイス→freee→Yappli。学生時代はアメリカンフットボール部。チームスポーツで、適所適材と戦略の重要性を学ぶ。新卒で野村證券に入社、1年目の新規営業の成果はほぼビリ。そこからウェルス・マネジメント部まで這い上がる。クレディ・スイス移籍後はプライベートバンカーとして富裕層の資産管理を行う。ITの世界に興味を持ち、freeeに転職。THE MODELの営業体制の中、インサイドセールス/フィールドセールス/カスタマーサクセスを経験。個人のブランド力を高めるためSNSでの発信、よりマーケティングに近い業界に身を置くためヤプリに入社。

前回は、初めての転職「野村證券→クレディ・スイス」に移籍して経緯/理由/今振り返って思うことを書きました。クレディ・スイスに転職してからは、衝撃の連続でした。

・働いている人
・働き方
・ライバル(戦う相手)

これらのことが全く野村證券の時の状況とは全く違いました。1つずつ紹介していきます。

働いている人:自らの力を信じて飛び出す覚悟を決めた猛者たちの集まり

野村證券は、ほぼ全ての人が生え抜きの社員です。年代は違っても入社/研修/支店配属/新規営業と同じことを毎年行なっています。境遇が同じ同士の集まりなので、似たような感覚を持ちやすいです。

例えると、地元の公立小学校に入学して同じ教を受けた1〜6年生のような感覚です。

一方、クレディ・スイスは、例外なく全員が転職組です。自分の力をより発揮するために環境を変える覚悟をしてきた人です。大企業の看板や地位を捨てでも挑戦する気概を持った人は、目つきや人生観が違いました。

例えると、地元でナンバーワンなった人が、「我こそは!」と私立の学校に全国から集まってきた感覚です。

クレディ・スイスのトップセールスで、専属のスタイリストを付けている方がいました。相手に見られる仕事、第一印象が大事な仕事だからこそ身なりに徹底的にこだわっていました。横並びの日本文化とは違い、いかに周りとの差別化を図り自分を際立たせる必要があるかを感じた瞬間でした。

今まで空気を読んで行動をしていた私にとって、個性的な先輩方に囲まれて、自分の個性ってなんだろうと考える機会が多くなりました。

働き方:会議も指示もない。どう働くかは本人次第

会社から支給される給料の感覚に大きな違いを感じました。

「時間給」

野村證券は、朝は決まった時間に出社して会議をして始まります。終わりは締めの会議をして上司から解散と言われたら、帰ります。営業ですから成績はもちろんありますが、仮に成績が悪かったとしても出社さえしていれば月の給料は入ってきます。

例えると、朝に点呼を取り、日中授業を受けて、5時間目が終わったら、みんなで下校する小学校〜高校に近いイメージです。

「成果給」

クレディ・スイスは週に1度全体の会議はあるものの、それ以外の会議は一切ありませんでした。自らやることを設定しなければ何もなく1日が過ぎていきます。会社で出社したアピールをしても何も評価されません。自分の責任を果たしていれば、誰も何も言いません。自らが上げた成果によって評価される仕組みです。