働かずに経済的自由を獲得し、アーリーリタイアすることは可能なのか?

このような疑問を持たれたことがある方もいらっしゃることでしょう。

実は今、欧米のミレニアル世代(1981年~1996年生まれ)でアーリーリタイア(FIREムーブメント)が広まっているのです。

それではアーリーリタイアを実現するためにどのような準備すべきなのか?

そこで今回の記事では、

  • FIREムーブメントとは?
  • FIREムーブメントが広がりを見せる背景
  • FIREムーブメントのキーワード、「4%ルール」とは
  • 20代、30代が早期退職を目指すには
  • 日本でもFIREムーブメントは普及する?

以上についてお伝えしていきます。

この記事を読んで頂ければ、FIREムーブメントを実現するための指針を知ることができます。

ぜひ最後までご覧ください。

ミレニアル世代
(画像=Getty Images)

FIREムーブメントとは?

FIREムーブメントとは、Financial Independence Retire Earlyの略で、経済的自由と早期退職を実現することを指します。

FIREムーブメントはアメリカのミレニアル世代で広がりを見せており、現在は欧州などでも広まっています。

朝から晩まで働き、ストレスにさらされながら生きるライフスタイルを捨て、倹約をしながら貯蓄率を高め、リタイア後は投資を活用し貯蓄からの収益で生活を実現を目指します。

実際に欧米のミレ二アル世代では30代でアーリーリタイアをする人が増えているのです。

FIREムーブメントが広がりを見せる背景

ミレニアル世代はデジタルネイティブ世代とも言われ、物心つくころにはインターネット環境があり、パソコンやスマホが普及した環境に育った世代です。

彼らはモノを消費するよりも、ボランティアやイベントなどのコトに消費することに重きをおいています。

モノに依存をしないため、マイホームやマイカーに対し依存せず、シェアハウスやカーシェアなどシェアリングエコノミーに一定の理解があります。

ミレニアル世代はこのような特徴があり、彼らが社会人となり始めた昨今、ライフスタイルやキャリアに対する価値観も大きく変わってきました。

彼らは決して働きたくないと考えているわけではなく、ストレスで精神を消耗するお金の稼ぎ方に別れを告げ、人生をより豊かにするために時間を使うようになったと言えます。

そのため特定の組織に属さず、フリーランスとしてキャリア形成をしたり、本業の他に副業を持つなどこれまでの働き方と異なる動きをすることも特徴の1つです。

また彼らは「お金を稼げること=幸福度」とは考えず、昇進、昇格するよりも早く退社し、しっかり休みを取れるワークライフバランスを重視します。

このような彼らが大切にする個性を生かした生き方を追求し、FIREムーブメントという考え方が広まっていったと言えます。

FIREムーブメントのキーワード、「4%ルール」とは

FIREムーブメントの基本的な考え方として、働いている間は支出を極力抑え貯蓄に専念し、リタイア後に投資によって貯蓄からの収益によって生活をすることを目指します。

そのためまず自分の生活費を把握し、年間いくらあれば生活ることが可能かを考えます。

たとえば月20万円あれば生活可能と仮定し、年間の生活費(12ヶ月)は240万円となります。

年間240万円の収益を得るためにいくらの資産を築くかを考える際に「4%ルール」というものがあります。

4%ルールとは、リタイア後の投資による運用利回りを4%と仮定することです。

アメリカでは運用利回りを4%と考えることは一般的で、株式、債券、不動産、金などの資産でポートフォリオを組めば決して実現不可能な数字ではありません。

年間240万円の収益を得ようと思うと以下のような計算で、

240万円÷0.04=6,000万円

となり、働いている間に6,000万円の資産形成を目指しますということになります。

20代、30代が早期退職を目指すには

それでは具体的にどのような方法で早期退職を実現するのでしょうか?

ポイントは以下の二つです。

  • 貯蓄率の維持
  • 運用利回り4%の維持

貯蓄率の維持

前述させて頂いた通り、4%ルールを適用し年間20万円で生活しようと思うと、6,000万円の資産が必要となります。

そもそもこれほど大きな金額を一般的な会社員が貯蓄することは可能なのでしょうか?

収入と貯蓄の関係を説明した「パーキンソン第二法則」というものがあります。

これは収入が増えれば増えるほど、同じように支出も増えていくというものです。

このパターンに陥ってしまうと、貯蓄することが難しくなります。

ではこのようなパターンに陥らないためにはどうすべきなのか?

その答えは収入がいくらであっても貯蓄率を維持する、です。

貯蓄率を維持するポイントは以下の2つです。

①小さなぜいたく品の購入を控える

貯蓄率を維持するためには、日々の倹約が重要です。

最も簡単な倹約の方法として、ぜいたく品を購入しないことが挙げられます。

ぜいたく品は何も家賃の高い家や、高級車、ブランド物の財布などだけではなく、日々の小さなぜいたく品も含まれます。

たとえば平日の5日間毎日スタバのコーヒーを購入していたとしましょう。

(ドリップコーヒー、Tallサイズと仮定…1杯:330円)

1週間:330円×5日=1,650円

1ヶ月:1,650円×4週間=6,600円

1年間:6,600円×12ヶ月=79,200円

なんと平日の5日間毎日スタバのコーヒーを飲むだけで、1年間で79,200円もかかるのです。

このような日々の小さなぜいたくでも年間に換算してみると、とても大きな支出となります。

ご自身の支出習慣を見直し、無駄遣いしないように意識してみるといいでしょう。

②強制貯蓄を実行する

支出を抑えることができれば後は積極的な貯蓄をするのみです。

しかしいざ貯蓄をしようと思っても、思うように貯蓄することが出来ない可能性があります。

なぜそのように上手く貯蓄することができないのでしょうか?

それは正しい貯蓄の方法を知らないからです。

正しい貯蓄の方法として考えられるのは先取り貯蓄という方法です。

間違った貯蓄の方法→収入-支出=貯蓄

正しい貯蓄の方法→収入-貯蓄=支出

つまり、支出をする前に貯蓄を強制的に行うのです。

銀行の自動積立などを活用したりし、毎月強制的に貯蓄するようにしましょう。

運用利回り4%の維持

運用利回り4%は決して難しい数字ではないことは前述させて頂きました。

ちなみに金融機関で販売されている、いわゆるインデックスファンドでも年間4%の収益を上げることは可能です。

貯蓄のタイミングでもしっかり運用利回り4%を維持することができれば、リタイア後貯蓄から取り崩す場合でも心配ないでしょう。

また金融知識に自信のある方は、株式、債券、不動産などで自分でポートフォリオを組んで運用利回り4%を実現させてもいいでしょう。

しかしここで重要なことは、リスクを取り過ぎずあくまで運用利回り4%を維持することを忘れないようにしてください。

日本でもFIREムーブメントは普及する?

欧米を中心に広まっているFIIREムーブメントですが、今後日本にも広がっていくことが充分に考えられます。

日本でもミレニアル世代は、シェアリングエコノミーに一定の理解を示し、一生同じ会社で勤め上げることを美徳に思わない人が増えてきています。

日本のミレニアル世代の多くはバブル崩壊後に生まれ、好景気を知りません。

昔は一生同じ会社に勤めていれば自然と給料は上がっていきましたが、近年企業の稼ぐ力も衰え始め一生同じ会社にいることが返ってリスクとなりうることもあります。

転職も当たり前になり、どこの組織にも属さないフリーランスとして働く人も増えてきています。

毎日ストレスにさらされていても昇給が約束されているわけではないため、自分で資産形成し、その資産が収益を得ることを考え始めている方もいらっしゃるでしょう。

日本のミレニアル世代も同様に、所有から共有への理解と、モノよりもコトに消費を重きをおき、ぜいたく品にも執着心を持たない人が多いです。

今後の日本経済とミレニアル世代の特徴を踏まえれば、今後日本にもFIREムーブメントが普及することは充分に考えられるでしょう。

まとめ

FIREムーブメントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回の記事のポイントは、

  • ミレニアル世代の新しい価値観の出現により、FIREムーブメントは今後広がりを見せる可能性がある。
  • FIREムーブメントの実現のポイントは、貯蓄率の維持と運用利回り4%の維持

でした。

ご自身の日々の生活を少し見直すだけでアーリーリタイアをすることは充分可能です。

一度きりの人生だからこそ、後悔のないようにやれることを少しずつ行っていきましょう。

最後までご覧頂きましてありがとうございます。(提供: The Motley Fool Japan

記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。