指示
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前回まで損益計算書のケースを取り上げてきましたが、今回から貸借対照表のケースについて見ていきます。

損益計算書は1年間や半年といった一定期間における業績をまとめたものであるのに対し、貸借対照表はそれまでの財政状態を表すものです。損益計算書と貸借対照表は、図表のような形でリンクします。

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貸借対照表の構成は、大きく分けると3つです。左は資産の部、右は負債の部と純資産の部になっており、左右の合計は一致します。貸借対照表により、企業がどのように資金を調達し、調達した資金をどのように運用しているか確認できます。

単期の貸借対照表だけでは、上昇・下降・安定といった傾向が分からないので、前々期分・前期分・当期分といった複数期の貸借対照表を比較します。各勘定科目の金額の変化に着目し、「何が増え何が減ったか」を把握することが重要です。

売上と売掛金は連動する傾向がある