少額の資金で大きな金額の取引ができるレバレッジ投資は、短期間で資産を増やしたい人にとっては魅力的な投資方法です。具体的な選択肢としては、株式・FX・仮想通貨・不動産投資などがあります。それぞれの仕組みを解説します。

「現在のリスク」と「将来のリスク」のどちらをとるべきか?

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(画像=Koyso Studio/Shutterstock.com)

はじめに、投資とレバレッジの関係を整理します。

たとえば、元手が100万円あって、そのままの金額で投資をして20万円の利益が出たとします。もし、この元手100万円に3倍のレバレッジを利かせていたら、利益も3倍の60万円になります。

逆にそのままの金額で20万円の損失を出した場合は、3倍のレバレッジでは60万円の損失になってしまいます。レバレッジ投資の損益は、5倍なら5倍、10倍なら10倍となるので、失敗すれば資産を大きく減らしかねません。

おおまかな仕組み自体は同じですが、それぞれのレバレッジ投資商品で細かいルールは異なります。一つひとつチェックしていきましょう。

株式・FX・仮想通貨などのレバレッジ投資

レバレッジ投資の代表格は、FXや株式の信用取引でしょう。最近では仮想通貨でもレバレッジを効かせた取引ができます。

どれも短期間で資産を大きく増やせる可能性がありますが、あっという間に資金を減らしてしまうリスクもあります。短時間で価格が大きく動くことも多いので、本腰を入れてチャートと向き合うスタンスが必須です。

株式の信用取引

信用取引は、担保(証拠金)を証券会社に預けることで、最大で元手の約3.3倍の株取引ができる制度です。株価が下がったときに利益の出る、いわゆる「空売り」もできます。信用取引では、規定以上の含み損が発生すると、追加の証拠金(追証)を求められることもあるので注意が必要です。

FX(外国為替証拠金取引)

外国通貨の値動きによって利益を狙う取引です。通貨の騰落だけを考えればいいという意味では、膨大な銘柄数がある株式よりも選択肢が少なく、選びやすいでしょう。最大25倍というレバレッジの高さが人気の理由の一つです。

仮想通貨FX

仮想通貨は「暗号通貨」とも呼ばれています。日本円や米ドルのように国が発行したものではなく、高度なセキュリティシステムへの信用を担保とした通貨です。価格の変動幅が大きく、投資対象となっています。まだ新しい概念のため規制が追いついていませんが、国内では最大で4倍程度のレバレッジをかけられる取引所が多いようです。

不動産投資のレバレッジ投資

不動産投資もレバレッジの効く投資として人気があります。自己資金にローンの融資金額を足して、マンションやアパートなどの収益物件を購入し、その後は家賃収入でローンを返済しながら現物資産を形成していきます。

不動産投資によるレバレッジ効果を見てみましょう。

1,000万円の現金が手元にあるとします。そのまま1,000万円の収益物件を購入すると、8%の利回りで年間80万円の利益を上げられます(1,000万円×8%)。一方、レバレッジをかけて1,000万円の元手に4,000万円のローンを足して収益物件を購入し、同じ8%の利回りで運用すれば、年間400万円の利益を上げられます(5,000万円×8%)。

このように、レバレッジをかけることで資産形成のスピードは上がります。もちろんローンには利息が発生するため、実際の利回りはもう少し落ちますが、レバレッジをかけない場合よりも効率良く資産を形成できることに変わりはありません。

レバレッジ投資の生命線は規模のコントロール

どのレバレッジ商品を選ぶにしても、リスクが大きくなることに違いはありません。それだけに、経験をしっかり積んでから規模を拡大していくのが賢明です。

株式投資なら少額の現物取引から始めて、コンスタントに利益が出るようになったらレバレッジ取引に移行する。不動産取引であれば、いきなり1棟物件ではなく、区分マンションや中古戸建てなどから始めて、安定した家賃収入を得られるようになったら、徐々に物件数を増やしていく。

レバレッジ投資では、経験値に合った規模のコントロールが生命線です。これからレバレッジ投資にチャレンジする人は、このことを意識して始めるようにしてください。(提供:アセットONLINE


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