老後資金2,000万円問題をきっかけに、投資などの資産運用を始めたいと考えている人が急増しているようです。投資を始めるにあたって気になるのは、「どれくらいの元手が必要か」でしょう。金・株式投資・仮想通貨・投資信託・不動産投資などで、最低限必要な元手を確認していきます。

金に必要な元手 金貨なら数万円程度で購入できる

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(画像=GreenTree/Shutterstock.com)

最近は国内外の株式市場が不安定なこともあり、金による資産運用が注目されています。金の現物には、金貨・地金・指輪・ネックレスなどの形態があります。金の質や量によって価格は変わりますが、1/10オンス金貨なら数万円程度で購入できます。

毎月一定額を積立ながら保有量を増やしていく純金積立もあります。楽天証券の場合、月1,000円から純金の積立ができます。また、金と連動して価格が変動する上場信託(金ETF)を購入することで、金を間接的に保有することもできます。

株式投資に必要な元手 1万円前後から購入できる銘柄もある

株式投資では、「株価×保有株数」で投資額が決まります。株価は企業によってさまざまです。購入するときの最低株数(1単元)は、多くの企業で100株・1,000株単位が基本です。たとえば、1株2,000円で100株単位なら、20万円の資金が必要です。

一部の証券会社では、 最低株数に満たない単位でも購入できる「単元未満株」という制度もあります。先の例だと1株2,000円×1株=2,000円(手数料別)あれば購入できるので、元手があまりない人でも株式を購入できます。

投資信託に必要な元手 積立投信なら月100円から

一般的に、投資信託の価値は1万口あたりの価格で表されます。仮に1万口あたり2万円であれば、2万円(別途手数料など)で始められます。さらに手軽なのが、投信積立サービスです。SBI証券や楽天証券などのネット証券大手であれば、月々100円から始められます。

仮想通貨(暗号通貨)に必要な元手 100円単位または500円単位で購入できる

仮想通貨で最も有名なのは、ビットコインでしょう。ビットコインの最低単位は1BTC(ビットコイン)。ここ最近、1BTCの価格は数十万円から100万円台前半で推移していますが、0.01BTC、0.001BTCといった小さな単位でも取引できるため、最低投資額は数百円です。

ただし、細かい条件は仮想通貨取引所ごとに異なります。たとえばCoincheckでは、すべての仮想通貨が500円から購入できます。またGMOコインでは、ビットコインの最小単位は0.0001BTCです。1BTCの価格が110万円であれば、最低投資額は約110円です。

不動産投資に必要な元手 物件価格の5~8%程度の諸経費は欲しい

不動産投資は、自己資金にローンで借りたお金を足して賃貸物件を購入し、家賃収入を得るのが基本です。

自己資金の中身は、頭金と諸経費。頭金の目安は物件価格の2割程度、諸経費の目安は5~8%程度です。仮に2,000万円の物件を購入する場合、頭金が2割設定なら400万円、諸経費は100~160万円を準備したいところです。

ただし、これはあくまでも目安であり、交渉次第では頭金の割合が下がることもあります。また、金融機関や購入者の属性(年収や勤務先など)によっては、頭金ゼロのフルローンもあり得ます。

自己資金ゼロで不動産投資ができるのは魅力的と思うかもしれませんが、頭金が少ないと借入金額が大きくなり、その分利息も増えます。フルローンを利用する際は、「お金をかけずに資産運用できる」という部分ばかりを見るのでなく、収入に対する返済額に無理がないかどうかについても精査するようにしましょう。

「最低投資金額が少ない=リスクが小さい」とは限らない

投資の種類によって、必要な元手は大きく異なることはお分かりいただけたと思います。ただし、最低投資金が少ないからといって、リスクが小さいとは限りません。一般的に、株式や仮想通貨はハイリスクハイリターン、投資信託や不動産投資はミドルリスクミドルリターンと言われています。

元手が少ないからといって、資産が目減りしてしまっては投資をしている意味がありません。このことを踏まえつつ、どの投資にどれくらいの資金を振り分けるのがベストかを考えましょう。(提供:アセットONLINE


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