お金を扱う3種類のカード、「キャッシュカード」「クレジットカード」「デビットカード」の違いについて、意外と知られていないことがあります。人に聞きにくいその違いについて、ここでおさらいしておきましょう。

キャッシュカードはデビットカードとしても使える

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(写真=Teerasak Ladnongkhun/Shutterstock.com)

キャッシュカード、クレジットカード、デビットカードはいずれもお金を扱うカードですが、それぞれに特徴や利用方法が異なっており、そこから、その利用が向いている人、向いていない人という違いが出てきます。

まずは、これら3種類のカードの違いについて改めて説明しましょう。

キャッシュカード

キャッシュカードはATMなどを介して銀行口座からお金(現金)を引き出したり、口座に入金したりするのに使うカードであり、金庫を開ける鍵のようなものと考えることができます。キャッシュカードによる現金のやり取りの記録はATMから利用明細として発行される他、通帳にも記入されます。

実は、キャッシュカードはデビットカードとしても使えますが、これについてはデビットカードの項目で説明しましょう。

クレジットカード

クレジットカードを作るには審査が通る必要があります。クレジットカードは実店舗やネット店舗でのショッピングや公共料金の支払いなどに使え、カード利用代金は登録された銀行口座から月単位でまとめて後払いでの引き落としとなりますが、分割払いも可能です。

ATMなどから現金をキャッシング(借り入れ)することもでき、ショッピングの利用可能額とキャッシングの利用可能額はそれぞれ審査により決定されます。

デビットカード

デビットカードは基本的に無審査で作れます。このカードではショッピングの際に銀行口座から即座に利用金額が引き落としされるため、口座残高がそのまま利用限度額となります。即時決済というその特徴から、当然、分割払いはできずキャッシング機能も付いていません。

デビットカードには、銀行のキャッシュカードをそのまま用いるJ-Debitと、クレジットカードと同じ国際カードブランド付きのものがあり、それぞれ使い勝手が異なります。次にその違いをまとめました。

・銀行キャッシュカードをJ-Debitとして利用
日本国内のJ-Debit加盟店(実店舗)でのみ利用でき、カード発行元の銀行によっては夜間などに使えない時間帯があります。

・国際カードブランド付きデビットカード
VISA、Mastercard®、JCBなどの国際カードブランドの付いたカードで、基本的にはクレジットカードと同様に各ブランドの加盟店で使えます。ただし、高速道路料金など一部の支払いができないこともあります。海外ではATMで現地通貨を出金可能で、これはキャッシングではなく銀行口座からの引き出しとなります。

デビットカードは子どものお小遣い管理にも向いている

では、それぞれのカードはどういう人に向いていて、どういう人には向いていないのでしょうか?

まず、キャッシュカードですが、現金を引き出すわけですから必然的にショッピングなどの代金は現金で支払うことになります。日本ではいまだ現金払いのみの店舗も多く、また、天災時には電子的な決済ができず現金だけが頼りになるケースも考えられるので、キャッシュカードは基本的に常に携帯したいカードです。

ただ、レシートの整理が苦手な人は、現金決済だとどこでいくら使ったか分かりにくいので、キャッシュカードを携帯しつつも、実際の支払いは明細を確認しやすいクレジットカードやデビットカードを利用したほうがいいでしょう。

クレジットカードやデビットカードの一部にはポイントサービスやショッピング保険が付帯するものもあり、これも現金決済にはないメリットといえます。

クレジットカードとデビットカードの使い分け

一方、クレジットカードとデビットカードの比較では、高額商品を分割で買う機会があるなら前者を、使い過ぎが心配なら後者を選べばいいでしょう。分割払いはクレジットカードのメリットであると同時にデメリットでもあるため、計画的な利用ができる自信がない人は初めからクレジットカードを持たない、あるいは持っていてもなるべく使わないほうがよさそうです。

デビットカードでは口座残高がそのまま利用限度額となるので、メイン口座とは別にデビット決済用の口座を作っておき、そこへ使っていい分の金額を入金しておくと使い過ぎる心配がありません。

なお、デビットカードに関しては、本人名義の銀行口座があれば18歳未満でも持てることが多いので、子どもに持たせて自分でお小遣いを管理させるという使い方ができます。

最近では修学旅行先が海外という高校も多いので、そうした際に持たせるのにも向いています。

多機能カードが便利だとは限らない

ここでは、3種類のカードを別々のものとして説明しましたが、先に触れたように、そもそもキャッシュカードはそのままJ-Debitとして使えます。

また、一部ではクレジット機能付きのキャッシュカード、国際カードブランドのデビット機能付きのキャッシュカードなども発行されています。このうち前者ではクレジットカード情報と銀行口座情報が1枚のカードに記録され、後者ではデビット機能の情報とクレジット銀行口座情報が1枚のカードに記録されています。

複数のカード機能が1枚に収まったカードは財布がかさばらず便利ですが、同じカードでJ-Debitと国際カードブランドのデビット機能が使えるなど、どの機能を使っているか混乱しやすいところもあるので、そこまで踏まえて自分に合ったカードを選んだほうがいいでしょう。(提供:ANA Financial Journal

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