住宅ローン計算は不動産を購入する際に必須となり、自分がいくらの住宅ローンを背負うのかしっかり把握してから住宅ローンを組むことが重要だ。しかし不動産会社で住宅ローンの計算を行うと、不動産を購入前提に話を進められてしまうので、客観的な住宅ローン計算ができなかったりする。そんな方におすすめなのが住宅ローンの計算をウェブ上で行う方法だ。今回は住宅ローンの金利計算をウェブ上で行う方法や計算方法を解説していく。

そもそも住宅ローンの返済額は自分で計算できるの?

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住宅ローンの返済総額を知っていても、計算の過程や住宅ローンの金利が何%で、どのような方式で計算されているかを把握していないと実際に自分が得をしているのか損をしているのか分かりにくい。このような分析になると、専門機関や専門家に任せないと、考えている人も多いが実際は自分でも計算できる。

住宅ローンの返済には以下の二つの方法がある。

・元利均等返済
・元金均等返済

元利均等返済は毎月の返済額が一定となる返済方法となり元金と利息を合わせた金額を毎月一定返済する。毎月一定額の返済のため返済計画が立てやすいというメリットがあるが、元金均等返済と同じ期間返済するのであれば元利均等返済の方が返済額が大きくなってしまうデメリットがある。従って返済が遅くなってしまうため、早めに返済をおこないたいという方には向かない返済方法だ。

一方、元金均等返済方法は元金と利息を合わせた金額を毎月返済するところは元利均等返済と一緒だが、返済する金額は一番最初が一番高く段々と少なくなっていく。元金均等返済方法のメリットとしては一番最初に大きな金額を支払うため元金の減るスピードが早く返済期間が短くて済む。しかし返済が始まる時が一番負担が大きくなってしまうため、住宅ローンを借りたのにもかかわらず生活が苦しいといった本末転倒な状況になってしまう。

元利均等返済が一般的

元利均等返済と元金均等返済の解説をおこなったが、一般的なのは元利均等返済だ。確かに元金均等返済の方が元利均等返済よりも返済金額は少ない。しかし元手がないから住宅ローンを使用している人にとって元金均等返済の返済金額は負担が大きい。従って住宅ローン返済初期の返済額が少ない元利均等返済を選択する人が多いのだ。

住宅ローンの計算方法

元利均等返済と元金均等返済の特徴が分かったところで住宅ローンの計算方法について勉強していこう。住宅ローンの計算は元金均等返済よりも元利均等返済の方が難しく、元利均等返済では関数電卓を用いないと計算は難しい。

住宅ローンの計算に使用する数値は以下の4点だ。

・借入金額
・ボーナス併用の有無やボーナスの金額
・利息の利率
・借入期間

借入金額は言わずもがなだが、自分が住宅ローンで借りた金額のことだ。ボーナス併用の有無やボーナスの金額は、ボーナスがでた際にどれだけ繰り上げ返済するかを決める仕組み。例えばボーナスが50万円夏と冬にもらえるのであれば8月と12月だけは通常よりも+10万円多く返済するといった使い方ができる。

利息の利率は自分がどのようなプランを用いたかによって変化する。最近のトレンドとしては【フラット35】と呼ばれる返済期間15年~20年の間は金利1.110%台、返済期間21年~35年の間は金利1.170%固定金利が人気だ。上記のフラット35を利用するのであれば金利は1.15%台で借入期間は35年になる。

このように金利と借入期間はセットで決まることが多い。以上の上記4つの数字を使用することで住宅ローン系の計算をすることが可能だ。

無理のない返済計画を立てよう

いざ住宅ローンの返済計画を立てようようと考えた時に禁物なのが「無理な返済計画を立てる」ことだ。たとえば給料が30万円だったとして毎月20万円を返済していこうといった計画などは返済が破綻するのが目に見えている。

考えなければいけないのは子供の入学や結婚、病気やケガといったまとまった出費や突発的な出費があるということだ。いつも自分が考えている順調な返済ができるわけではないので「万が一」が発生した場合でも無理なく返済できる金額を設定しておこう。また住宅ローンの返済には「繰り上げ返済」というシステムがありいつもより多くの返済をすることも可能だ。

こういった仕組みも利用できるので最初は少し少なめな金額を設定して無理のない返済計画を練っていき余裕がでてきたら返済ペースを増やそう。

住宅ローンの返済シミュレーション

住宅ローンのおおまかな計算方法が分かったところで実際の返済シミュレーションをしていこう。自分で住宅ローンの計算をすることも可能だがWebサイトでも簡単に住宅ローン計算ができるので要確認だ。

3000万円を金利2%で借りる場合

それでは3000万円を金利2%で借りた場合毎月の返済額はどうなるのか計算してみよう。

フラット35・元利均等の場合は毎月返済額10万円、総返済額は4,174万円。

フラット35・元金均等の場合は毎月返済額12.2万円、総返済額は4,053万円となるので121万円安い計算となる。

一方フラット50・元利均等の場合は毎月返済額8万円、総返済額は4,749万円。

フラット50・元金均等の場合は毎月返済額10万円、総返済額は4,503万円だ。

期間が長ければ長いほど総返済額が大きくなるのは当たり前だが、元利均等を用いるか・元金均等を用いるかによって大きく差がつくことが分かるだろう。

返済シミュレーションの早見表

住宅ローンの返済はWeb上で計算をすることが可能だ。

元利均等 35年 返済シミュレーションの早見表(左金利:上元金)
3千万円 3千五百万円 4千万円
1.1% 8.7万円 10.1万円 11.51万円
1.2% 8.8万円 10.3万円 11.7万円
1.3% 8.9万円 10.4万円 11.9万円
1.4% 9.1万円 10.6万円 12.1万円
1.5% 9.2万円 10.8万円 12.3万円

住宅ローンの返済シミュレーションは以下の2サイトから上記のような表を計算にて作成することが可能だ。

・ローン計算シミュレーション@ローン計算
単なるローンの計算だけでなく、返済予定表や借入期間別早見表といった様々な指標を割り出すことが可能なサイトだ。

・ずっと固定金利の安心【フラット35】
こちらはローン計算シミュレーション@ローン計算よりも簡素化している分、初心者でも簡単に扱えるような仕組みとなっている。

当てはめる項目は以下の5点だ。

・借入希望金額
・返済期間(フラット35が元の設定なので35年がデフォルト)
・返済方法を元利均等または元金均等から選択
・ボーナス割合
・融資金利

エクセルの関数でも住宅ローンの返済額を求めることができる

Webサイトで住宅ローン計算を行う方法を解説してきたがエクセルを使用することで自分でも住宅ローンを計算することが可能だ。エクセルになれていないと少し難しい部分があるがひとつずつみていこう。

月々の返済額は「PMT関数」

エクセルを詳しく使ったことない人にとっては馴染みないかもしれないが、「PMT関数」とよばれるを数式をエクセルにいれると、求めている数値を出すことができる。やり方は、エクセルを開いた後にどこかのセルを選択する。

その後上の入力欄左隣にある(f(x))をクリックして「PMT」を選択してOKをクリックする。関数の数字を入力するウィンドウがでてくるので「利率」や「返済期間」、「現在価値」を入力してOKをクリックすると毎月の返済額を算出することが可能だ。

元金を求めるなら「PPMT関数」

元金を求める場合は「PPMT関数」を用いて計算することが可能だ。求める際に使用する数値としては「利率」や「期」、「期間」、「現在価値」、「将来価値」、「支払い期日」を入力すると計算することができる。将来価値は特に理由がない場合は0としよう。

利息を求めるなら「IPMT関数」

「IPMT関数」を使用して利息を求める場合は「利率」や「期」、「期間」、「現在価値」、「将来価値」、「支払い期日」を入力すると計算することが可能だ。将来価値や支払い期日は省略することができるので特に指定する数値がない場合は0を入力しよう。

返済額・元金・利息を求めたら返済シミュレーションしてみよう

「月々の返済額」や「元金」、「利息」を計算し終わったら、一番上に3つのデータをそろえて表示してみよう。それぞれ二つ目まで入力を完了したらあとはオートフィル機能を使用して自身が返済完了する35年や50年まで計算結果を表示することが可能だ。表が完成したらエクセルファイルでもっておくのではなく、整理しやすいPDFファイル等で管理するのも一つの手だ。

FPに相談すればシミュレーションをしてもらえる

これまで住宅ローンの金利計算をウェブ上やエクセルを使用することにより自分で計算する方法を解説してきたがFPに相談してシミュレーションしてもらうという方法もある。FPに相談するとWeb上で計算した情報よりも更に詳しい情報を提供してくれる半面、料金が掛かってしまうので、その部分がデメリットといえる。無料相談をやってくれるところや住宅ローンの計算以外で気になる点があればFPに相談してみよう。

WEBサイトの金利計算表を利用するのが最も確実!

今回は住宅ローンの金利計算をウェブ上で行う方法や計算方法を解説してきた。昔は住宅ローンの計算をするとなると面倒な計算が多いイメージだったが最近ではエクセルやWebサイトで計算することができるため業者に頼むことなく計算できるようになった。自分の住宅ローンをまずは自宅で計算してみてこまめに返済計画をたてていこう。