モトリーフール米国本社、2019年9月3日投稿記事より

8月は、米中貿易戦争の激化により、米国を始めとして世界の株式市場が乱高下しました。

新たな制裁関税の応酬があり、トランプ大統領は中国と関係している米国企業に対して、中国以外の選択肢を迫っています。

9月以降の米中貿易交渉の行方と米国市場および米国企業への影響はどうなるのでしょうか?

結局、トランプ政権は制裁関税「第4弾」を9月1日に発動し、15%の追加関税が約1120億ドル分の中国製品に課されました。

これに対して、中国は約750億ドル分の米国からの輸入品に対して5%~10%の追加関税をかけることで報復しました。

そして、12月15日には、約1600億ドル分の中国製品輸入に対して15%の追加関税がかけられる予定です。

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(画像=Getty Images)

米中貿易交渉で進展?

最近の一つのポジティブな要素は、中国が敵意を高めることなく貿易交渉を進める意向を示唆していることで、高まっている貿易交渉の緊張を和らげようとしています。

トランプ大統領も、その後、中国高官が米国に連絡を取り、交渉のテーブルに戻る意向を伝えているとコメントしています。

米中貿易交渉が合意に達した場合、最大の勝者は?

米中貿易交渉が合意に達した場合、米国の株式市場は全般的に落ち着きを見せるでしょう。

貿易戦争の沈静化に対する市場の反応に関して様々な見方がありますが、大半の主要株式指数は上昇すると予想されます。

貿易交渉の合意で最も大きな恩恵を受けるのは、米中貿易戦争で大きな打撃を受けてきた銘柄やセクターでしょう。

たとえば、サプライチェーンの多くを中国に依存してきた、アップル(NASDAQ:AAPL)などのエレクトロニクスメーカーです。

間接的な勝者としては、金融セクターなどが挙げられます。

貿易戦争がエスカレートしたため、リセッションへの市場の懸念が高まり、その結果金利が低下しました。

金利低下は、銀行にとって利ざやの低下につながります。

そのため、貿易交渉合意で市場センチメントが改善すれば、金利(および銀行株)の上昇につながるでしょう。

貿易戦争が続く場合は?

貿易交渉合意や大きな進展がなかった場合、株式市場はネガティブな反応をするでしょう。

双方のさらなる制裁関税や制裁措置が発表されれば、事態は更に悪化します。

中国関連のエクスポージャーが大きい企業が最も大きな悪影響を受けますが、貿易戦争の長期化がリセッション(景気後退)の引き金を引いた場合、市場全般に対して大きなネガティブ・カタリストとなる可能性があります。(提供: The Motley Fool Japan


元記事の筆者Matthew Frankel, CFPは、アップル株を保有しています。モトリーフール社は、アップル株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、アップル株に関するオプションを保有しています(2020年1月の155ドルのショート・コール、2020年1月の150ドルのロング・コール、2020年1月の155ドルのショート・コール、2020年1月の150ドルのロング・コール)。