モトリーフール香港支局、2019年9月2日投稿記事より

ラッキンコーヒー(NASDAQ:LK)やアンタ・スポーツ・プロ(SEHK:2020)などの中国企業の国内競争力が、スターバックス(NASDAQ:SBUX)やナイキ(NYSE:NKE)などの欧米競合企業に対して急速に高まっています。

優れたブランディング戦略と高品質な製品により、欧米多国籍企業は中国国内で多くの市場シェアを獲得し、価格を高く設定していました。

しかし、現在では状況は変わりつつあります。

中国企業
(画像=Getty Images)

欧米ブランドに追いつきつつある中国ブランド

中国では富裕層が増えてきたため、中間層向け欧米ブランドはもはや「高級品」の恩恵を受けられません。

また、中国企業は効果的な広告戦略を展開し、以前よりも高品質の製品を製造するようになっています。

さらに、中国企業は高まるナショナリズムの恩恵を受けています。

「中国製品を買おう」という一般大衆の積極的行動が、中国企業への追い風となっています。

ラッキン対スターバックス

中国は一般的にお茶を飲む人の方が多いですが、中間層の増加によってコーヒー需要が高まっています。

スターバックスとラッキンコーヒーは、このトレンドの恩恵を受けています。

スターバックスは第3四半期(4月〜6月)末時点で、中国に3900店舗を展開していて、今後5年間でさらに約3000店舗を増やしたいと考えています。

スターバックスは、長期的には米国国内市場よりも中国で大きな事業展開を検討しています。

一方、スターバックスにとって最大の脅威と考えられているラッキンは約3000店舗あります。

現在、多くの消費者がスターバックスよりもラッキンを選択していることから、ラッキンのブランディング戦略は奏功しています。

ラッキンは、テクノロジーを活かした成長路線を推し進めた結果、急速に成長しました。

2017年に設立されたばかりですが、2019年第2四半期(4月〜6月)末には2963店舗を有し、前年同期比374.8%増となっています。

ラッキンはサプライチェーン管理からデータ分析、顧客エンゲージメントまで、ビジネスのあらゆる面でテクノロジーを活用しています。

ラッキンはオンライン注文と低コスト配達に重点を置いており、主に店舗内でサービスを提供しているスターバックスと比べていくつかの競争優位性があります。

ラッキンが成長し、テクノロジーを活用するにつれ、スケールメリットと交渉力の向上によって店舗運営の赤字は減少していくでしょう。

ラッキンは長期的にはスターバックスよりも多くの店舗を持ちたいと考えています。

2018年末にスターバックスが世界に約3万のライセンスおよび自社運営の店舗を所有していることを考えると、非常に野心的な目標です。

アンタ対ナイキ

中国国内においてもナイキの市場シェアは大きく、ナイキ製品はステータスシンボルと見なされていますが、アンタ・スポーツは追いついてきています。

アンタはナイキとアディダスに続く中国スポーツ市場で3番目のプレーヤーであり、高品質の衣類、バスケットボール、ランニングシューズを提供していることから中国ブランドではトップです。

ブランディングの観点では、アンタはナイキを参考にし、オリンピックの開会式と閉会式で中国のアスリートがアンタの服を着用するという契約を結びました。

中国のスポーツ市場は、中間層の拡大により急速に成長すると予想されています。

ナイキは第4四半期(3月〜5月)に中国で17億米ドルの売上高を達成し、前年同期比22%増となりました。

2018年にアンタは241億人民元(34億米ドル)の売上高を達成し、前年比44.4%増となりました。

中国銘柄への投資

中国で人気のある欧米の多国籍企業を保有することで今後の中国の成長の波に乗ることもできますが、中国銘柄への投資でも急成長の恩恵を享受できるでしょう。(提供: The Motley Fool Japan


記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jay Yaoは、記事で言及されている株式を保有していません。