「他社がなかなかまねできない料金体系に」——。

楽天の三木谷浩史会長兼社長は9月6日に開いた報道機関向けの記者会見で、10月から携帯電話事業者(キャリア)として始めるサービスについて、こう力強く語った。

楽天が配備する通信ネットワークは「仮想化」という新技術を世界で初めて導入しており、三木谷社長はこの技術を活用したネットワークのコストについて、会見で「異常に安い」と言及している。大手キャリアも楽天の携帯電話事業の展開に戦々恐々としており、通信料金の値下げ競争は来年本格化する可能性が大きい。

連載「経営トップ、発言の真意——WORDS by EXECUTIVE」の第9回では三木谷浩史社長の発言を取りあげ、楽天が展開する携帯電話事業の概要と強みである仮想化ネットワーク技術、そして記者会見で発表した自社開発の独自端末「Rakuten mini(ラクテンミニ)」についても触れる。

仮想化という「携帯電話業界のアポロプロジェクト」

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(画像=Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

楽天は2018年4月に周波数の割り当てと許認可を総務省から得て、携帯電話事業への参入の準備を進めてきた。そして「やるならには新しいことをやろう」(三木谷社長・今回の記者会見)と考え、日本そして世界で初となる仮想化ネットワークを敷く挑戦に挑むことを決めたという。