「ジョブスがまだ生きていれば、DisneyとAppleは既に合併していたと信じている」——。

ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEO(最高経営責任者)は、9月23日に発売されたばかりの自著『The Ride of a Lifetime』の中でこう語っている。Apple創業者の故スティーブ・ジョブスとアイガー氏の関係は特別なもので、親交も深かった。ジョブスは生前ディズニーの取締役を務め、アイガー氏もAppleの取締役会に名を連ねた。

そのアイガー氏が先日、Appleの取締役から外れた。そのトリガーとなったのが、両社がそれぞれ独自で始める「定額制動画配信サービス」だ。市場規模が拡大する同サービスは、コンテンツ事業を展開するディズニーにとって特に重要度が高い。Appleと袂を分かつことになっても致し方ないだろう。

連載「経営トップ、発言の真意——WORDS by EXECUTIVE」の第10回では、アイガー氏の言葉を取りあげ、両社が独自事業として展開していく定額制動画配信サービスや市場概況などについて解説する。

11月サービス開始の「Disney+」とは?

WORDS by EXECUTIVE #10
(画像=Alberto E. Rodriguez/Getty Images)

アイガー氏がAppleの取締役を外れる直接の起因となったのは、ウォルト・ディズニーが米国時間の4月11日に発表した動画ストリーミングサービス「Disney+」だ。報道発表では今年の11月12日から月額6.99ドル(約750円)で提供を開始することが説明された。