モトリーフール米国本社、2019年7月17日投稿記事より

仮想現実、自動運転車、IoT(モノのインターネット)など、テクノロジーの次の波には、AI(人工知能)が大きく関係しています。

経営コンサルタントのマッキンゼーは、AIが2030年までに世界経済に13兆ドル(約1400兆円)の付加価値をもたらすと予想しています。

以下で、注目すべき3つのAI株である、アマゾン(NASDAQ:AMZN)、企業向けID管理のオクタ(NASDAQ:OKTA)、コンサルティングのアクセンチュア(NYSE:ACN)について紹介します。

AI株
(画像=Getty Images)

アマゾン:多角的なAIアプローチ

アマゾンは、AIアシスタントの「アレクサ」を通じて、これまで以上に顧客情報を得ています。

ユーザーがアレクサに天気予報、曲の再生、ピザの注文、または歯磨き粉の購入を依頼するたびに、アマゾンはユーザーが何を望んでいるかについて詳しく知ることができます。

そして、そのデータをEコマースサイトでより多くの商品やサービスを販売するために使用できます。

しかし、それはアマゾンの唯一のAI戦略ではありません。

同社は、顔認識、音声およびテキスト翻訳などのAIサービスを、クラウドコンピューティングプラットフォームであるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)に統合しました。

それは、世界最大のクラウドコンピューティングプラットフォームであると同時に、同社にとって最大の利益を生んでいるサービスです。

つまり、AIとクラウドコンピューティングを組み合わせることで、アマゾンは更なる利益を得ています。

なお、アマゾンのAI戦略の隠された側面は、AIの使用により、キャンペーン、お勧め製品、製品の需要動向を把握するのに役立つことがあります。

AIが裏で動いているため、顧客は、アマゾンの画面をスクロールしていて、あたかも「偶然」に探していた商品やキャンペーンを正確に見つけられるでしょう。

オクタ:AIに必要な次世代のセキュリティ

AIの急速な広がりにより、AIを活用するためにコンピューティング機能とストレージ機能を短期間で大幅に強化する必要が出てきました。

その結果、クラウドコンピューティングを提供する企業が、直接恩恵を受けています。

そしてこれは、オクタにとって追い風となっています。

同社は顧客企業に対して、社内とサードパーティの両方に対するID管理ソリューションを提供し、顧客企業のネットワーク上の利用者管理に貢献しています。

オクタの第1四半期(2~4月)売上高は前年同期比で50%増加しました。

そのうち94%が非常に堅調なサブスクリプション売上です。同社は、GAAP(米国一般会計原則)に基づくと赤字です。

しかし、フリーキャッシュフローは、前年同期の160万ドルのマイナスから、第1四半期には1,320万ドルのプラスに転じました。

さらに重要なのは、オクタの売上高の拡大規模です。

第1四半期決算に関する電話会議で、同社は、過去12カ月間で既存顧客売上高が119%増加したと述べました。

これは、サービスのダウングレードやキャンセルによって失われた売上よりも、アップグレードによって既存顧客からの売上が増えていることを意味します。

つまり、いったん企業が同社のサービスを受ければ、解約するよりもアップグレードする可能性が高くなります。

AIが進化するにつれて、オクタは新規顧客を増やし続け、さらに既存顧客も利用を拡大するのでしょう。

アクセンチュア:AIアウトソーシング業界の巨人

かつて、アーサー・アンダーセンとして知られていたコンサルティングおよびアウトソーシング業界の巨人アクセンチュアは、AIの研究に驚くほど力を注いでいます。

オーダーメイドのアプリ開発や顧客システムのカスタマイズからデータ分析や在庫管理まで、同社はほぼすべての業務にAIを組み込んでいます。

そして同社は、顧客企業がAI技術を使用するための広範囲なフレームワークを構成しています。

AIは、アクセンチュアのコンサルティングサービスの中核となっており、業績を加速させています。

過去5年間の同社の売上高およびキャッシュフローの増加に匹敵する、他のコンサルティング企業を見つけるのは困難です。

アクセンチュアの急成長に匹敵する唯一の直接のライバルは、はるかに規模の小さいコンサルティング会社コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ(NASDAQ:CTSH)です。

したがって、アクセンチュアの株価は、過去5年間で146%上昇しています。

同社は6月末に第3四半期の堅調な業績を発表しました。

そして、第4四半期には売上の伸びが加速し、利益が好調に推移する見込みです。(提供: The Motley Fool Japan


アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Jamal Carnette, CFAは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール社は、アマゾン株、コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ株、オクタ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、アクセンチュア株を推奨しています。