超富裕層しか所有できないプライベートジェットをUberのように利用できる――そんな便利な時代の幕開けを予感させる、新感覚のプライベートジェット・サービス「XO」が話題になっています。

超富裕層がプライベートジェットを利用する理由

プライベートジェット版Uber,出張
(写真=Vista Globalより、XOのサービス画面)

そもそも、超富裕層がプライベートジェットを利用する最大の理由は、時間を節約するためです。空港での待機時間や車、公共交通機関での移動時間さえ、ビジネスで世界中を飛び回っている超富裕層にとっては無駄にできない貴重な時間なのです。

プライベートジェットを利用すれば移動時間が大幅に短縮されるうえに、移動中にプライベートの時間を満喫できるという利点もあります。「ビジネスジェット」と呼ばれることもあるのは、このためです。

チャーターサービスなら、所有は無理でも利用は可能?

プライベートジェット版Uber,出張
(写真=Vista Globalより)

プライベートジェットは、非常にお金のかかる乗り物です。サイズやモデル、機能により価格は異なりますが、新品で1機300万~9,000万ドル(約3億 2,000万~95億 7,000万円)が相場とされています。そこに燃料代、乗組員の給与や保険代、維持費など(推定50万~100万ドル/約5,300万~1億 600万円)を上乗せすると、「年間240時間以上利用しない限り、運用コストの元が取れない」と言われるのも納得がいくでしょう。プライベートジェットの所有が多くの人にとって非現実的な理由は、こうした経済的コストに起因するものです。

しかし、プライベートジェットのチャーターサービスを利用すれば、そのハードルが低くなります。近年はシェアリングエコノミーの影響か、所有するよりもチャーターサービスを利用する超富裕層も増えており、急成長中の市場の一つです。

市場調査コンサルタント、ワイズガイレポート(WGR)の調査によると、2018年の世界のチャーターサービス市場規模は123億 4,000万ドル(約1兆 3,000億円)。2019~2025年のCAGR(年平均成長率)は12%で、2025年末までに272億 ドル(約2兆9,000億円)を超えると予想されています。

オンデマンド型チャーターサービス「XO」

プライベートジェット版Uber,出張
(写真=Vista Globalより)

大手チャーターサービスではVistaJetやAir Partnerなどが有名ですが、JetSmarterに代表される斬新なアイデアを持ったスタートアップの登場により、既存のチャーターサービスがさらに身近なモノへと変化し始めています。

オンデマンド型チャーターサービス「XO」は、まるで配車サービスを利用するかのように、アプリから気軽にプライベートジェットを予約することが可能です。24時間年中無休のクライアントサービスから始まり、最終目的地まで快適な旅をサポートするコンシェルジュサービス、機内Wi-Fi、専用ターミナルから離陸のわずか15分前に搭乗できるスピード渡航システムなど、空の旅の概念を一新する「空飛ぶUber」です。

プライベートジェットを即時に予約可能な「XO Private Charter」、他の会員がチャーターしたジェットの空席を予約する「XO Shared Charter」、ジェットを共有し座席のみを予約する「XO Seat Sharing」と、3つのオプションから必要に応じて選べるチャーターサービスも、顧客にとっては大きな魅力でしょう。

気になる利用価格ですが、利用頻度に合わせて会員レベルも選べるため、会員費月250 ドル(約2.6万円)~ +渡航費という手軽さ。また、非会員向けに、利用した分だけ支払うペイ・アズ・ユー・ゴー(Pay-as-you-go™)も提供しています。

「空飛ぶUber」の生みの親JetSmarter×XOJET

プライベートジェット版Uber,出張
(写真=VistaJetの創業者で会長、トーマス・フローア氏)

「XO」は、共有フライトサービス・スタートアップJetSmarter(現在は大手持ち株企業Vista Global Holdingの傘下)とプライベートジェット運行企業XOJETが、共同でスタートさせたサービスです。JetSmarter の革新的な技術と、1,500機以上の航空機にアクセスを持つXOJETのネットワークを駆使し、世界中のパートナーとのネットワークを介し、いつでもどこでも飛行できます。

こうした革新的なコラボレーションにより「空飛ぶUber」の利用者が増えれば、近い将来、「プチ大富豪気分で出張」が当たり前になるかもしれません。(提供:ANA Financial Journal

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