バブル期に大人気だったスポーツカーは、未来を予感させるスタイリッシュなデザインと爽快感のある走りで一世を風靡しました。以前に比べて街で見かけることは少なくなりましたが、ドライブの楽しさを存分に楽しめるスポーツタイプの車を好む人も多くいます。現代のスポーツカー事情をご紹介します。
バブル時代の夢が詰まったスポーツカー

バブル時代、人気の高いスポーツカーでデートの迎えに行くことが、一つのステータスとされていました。運転手代わりの男性を指す「アッシー君」という俗語も生まれるなど、スポーティーな高級車は当時の若者にとって手に入れたいマストアイテムだったわけです。
1980年代後半から1990年代はじめには、バブル期の後半に開発が進められていたスポーツカーが数多く国内市場に登場しています。
現在も熱狂的なファンを持ち、中古車市場で高額取引される日産 R32スカイラインGT-Rや三菱 GTO、ホンダ 初代NSX、マツダ RX-7など、バブル経済の好景気を背景に、国産メーカーがデザイン性あふれる高級車のリリースに力を注いでいました。
一方、往年の世界的名車 「デロリアン DMC-12」は、当時のスポーツカーのテイストがよく分かる一台です。1985年公開のハリウッド映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 にも架空のタイムマシンとして登場したスポーティーな車で、世界的天才デザイナーとして活躍したジョルジェット・ジウジアーロがデザインを手がけました。今見ても、直線とエッジを多用して近未来をイメージさせるスタイリッシュなカーデザインです。
イマドキのスポーツカー6選
バブル期から30年経った今でも、自動車メーカー各社はスポーツカーの販売を続けています。以下、国内外の代表的なスポーツタイプの車種をご紹介します。
国産車
・ホンダ NSX

堂々たる容貌で、微笑むようなラジエータグリルから大型ホイールのラインの骨張った様子がスポーティーな味わいを演出しています。羽根をイメージした軽やかな雰囲気が、風を切る喜びを与えてくれます。
価格:約2,370万円
・トヨタ SUPRA

低重心を突きつめたモデルです。2シーターのコンパクトなキャビンに、6灯式LEDヘッドランプのキュートな雰囲気も流線型でまとめたデザインのアクセントになっています。
価格:約490万円〜
・日産 GT-R

半世紀の間、日本のスポーツカー界を牽引してきた名車です。日産ワークスカラーをあしらった生誕50周年記念のモデルも話題になりました。ボンネットやドアなどにエッジを効かせたデザインが骨太な印象を引き立てます。
価格:約1,060万円〜
輸入車
・ロールスロイス ファントム・エクステンデッド・ホイールベース

「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」という次世代のロールスロイスを担う設計で初めてリリースされたモデルです。従来型より剛性が約30%も高まり、安心感を与える乗り心地が特長です。ボディの2層のつや出し処理や遮音材や吸音素材、遮音性の高いジョイントを採用した結果、走行時の静音性も大幅に高まっています。
価格:6,540万円
・ランボルギーニ アヴェンタドール S ロードスター

ダイナミックなガルウィングドアを採用し、乗り降りさえも華麗に演出するロードスター・デザインが人気です。カーボンファイバーを使用したハードトップパネルは軽く、広い車内空間を実現する造形となっています。ミッド・リアエンジンV12の力強いエンジン音が走る醍醐味を教えてくれます。
価格:約4,630万円
・フェラーリ 812スーパーファスト

数々のレースで培われたパワフルなV12エンジンの流れを汲む最新モデルです。最新技術が惜しみなく使われており、かつてない安定感と軽やかなハンドリングで快適なドライブの旅が楽しめます。大胆に削ったかのようなボディ側面のエッジが、フェラーリの飽くなき挑戦を物語っています。
価格:約3,800万円
スポーツカーを思い出して、ドライブする楽しさを再び
仕事に遊びに、バブル期の若者たちに受け入れられたスポーツカーですが、カーシェアリングの利用者も増えている現在、当時に比べると開発も下火になっていて、市場の盛り上がりに欠けるのも事実です。
そんな今だからこそ、夢と希望のたくさん詰まったスポーツカーを振り返ることで、愛車でドライブをする楽しみを再発見してみてはいかがでしょうか。(提供:ANA Financial Journal)
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