モトリーフール米国本社、2019年10月8日投稿記事より

米国では、多くの人々がインターネット環境下でフリーランスとして働いています。

インターネットを通じて単発の仕事を請け負う働き方やそういった経済形態を「ギグエコノミー」と言い、多くの企業がその中でビジネスを展開しています。

その一つで、早期にギグエコノミーに参入したのが、クラウドソーシング企業のアップワーク(NASDAQ:UPWK)です。

しかし、同社はまだ利益をあげておらず、むしろ、第2四半期(4~6月)は200万ドル(約2億円)の損失を計上しています。

1株当たり赤字が0.02ドルとなっていて、表面的にはリスクの高い投資と見られています。

しかし、記事執筆時点で時価総額が15億ドル程度のアップワークに投資すべき3つ理由を以下で説明します。

注目株
(画像=Getty Images)

1.健全なビジネスモデル

アップワークは、フリーランスジョブのマーケットプレイスです。

企業はアップワークのプラットフォームを使って、フリーランサーの雇用、管理、支払いを行います。

一方、フリーランサーは、求職、就業時間記録、クライアントとのコミュニケーションでアップワークのツールを使います。

アップワークの売上高は、競合のファイバー・インターナショナルの3倍以上です。

そして、アップワークのアクティブ企業ユーザー数は、2016年の76,500から2018年には10万を突破しました。

同社はこのスケールメリットを活用しています。

さらに重要なことは、アップワークのビジネスモデルが不況に強いことです。

実際、景気下降局面になれば、より多くの人々が仕事を探すためにアップワークを使うでしょう。

2.堅調な業績

アップワークは、IPO(新規株式公開)後、着実に売上高を伸ばしてきました。

【米国株動向】ギグエコノミー関連のアップワークに注目する3つの理由
(画像=出典:アップワークの決算資料)

さらに、アップワークのバランスシートは健全です。

第2四半期の総利益は前年同期比25%増の5270万ドルで、売上高総利益率は、前年同期の67%から71%へ上昇しています。

第2四半期末時点の総資産は4億4900万ドルで、それに対して総負債は1億9130万ドルとなっています。

また、流動負債3260万ドルに対して手元資金が6700万ドル超で、緊急な資金ニーズにも対応できます。

アップワークの経営陣は、負債および財務ニーズを慎重に管理することで財務の健全性を維持しています。

第2四半期には純損失を計上していますが、これは増収関連費用の増加とマーケティング投資の結果です。

3.さらなる成長余地

アップワークにはさらに大きな成長ポテンシャルがあります。

ギャロップ調査によれば、米労働人口の3分の1、5700万人が何らかの形でギグエコノミーに関与しています。

一部の推計によれば、この割合は今後5年間で5割超に増大すると見込まれています。

アップワークは、より大きな企業クライアント獲得のため売上およびマーケティング費用を増やしており、この結果、第2四半期の純損失は前年同期の40万ドルから200万ドルへと急増しました。

しかし、同社は2019年上期に前年同期比で4倍以上の取引をクローズしており、投資が奏功していることを示唆しています。

なお、第3四半期および通期ガイダンスが予想を下回ったために、大きく売られました。

この結果、記事執筆時点で同社株は52週安値近辺となっています。

このため、長期投資家にとって投資好機となっています。

ハイテク株特有の急激な成長ストーリーを望む投資家にとっては物足りないかもしれませんが、長期投資家にとってアップワークは着実な成長をもたらす投資対象になるとの見方があります。(提供: The Motley Fool Japan


元記事の筆者Robert Izquierdoは、ファイバー・インターナショナル株、アップワーク株を保有しています。モトリーフール社は、アップワーク株を推奨しています。