金融緩和
(画像=PIXTA)

欧米の中央銀行が利下げに動いている中、日銀だけは追加緩和を行っていません。なぜでしょうか。

こ数カ月の間に世界の中央銀行は、一斉に緩和モードに入ってきました。景気後退への懸念が高まってきた米国のFRBは7月末に続き、9月にも政策金利(FFレート)の0.25%の引下げを実施。ECB(欧州中央銀行)も中銀預金金利を下げるとともに、量的緩和政策の再開を決定しました。しかし、日銀は追加緩和を見送り、静観を決めました。   10月の消費税増税の前に、日銀もさらなる緩和に向かうべきとの声は多く、また日銀が利下げしなければ日米金利差が縮小し、円高が進む懸念があり、日本経済を失速させるとの見方も少なくありませんでした。

なぜ日銀は金融緩和を見送ったのか、疑問を抱いた方は多いと思います。今回から2回にわたり金融緩和の本質について解説しましょう。今回は、現時点でさらなる金融緩和を行うことの基本的な意味を整理します。

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