株式相場は2017年以降、堅調な上昇を続けてきました。

しかし2018年末から2019年明けにかけて、突如として株価が10%以上下落したのは記憶に新しいかと思います。

資産運用をしている皆様はその時、どのように感じられたでしょうか?

筆者の周りでは、そのタイミングに恐怖を感じたという人が多かった印象ですね。

つまり、相場に対して楽観過ぎたということです。

株価
(画像=Getty Images)

筆者は常々、投資とは絶対リターンを追い求めるより、市場に居続ける仕組みを構築することが重要だと説いております。

2018年末・2019年明けのような波乱相場こそ、分散投資の重要性が出てくるのです。

では実際に、アセットアロケーション違いによる騰落率の変動を、実際に運用されている投資信託を用いて検証してみたいと思います。

  1. 株式100%:eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)
  2. 株式・債券を50%ずつ:セゾンバンガード・グローバルバランスファンド
  3. 株式・債券・REITを地域別で12.5%ずつ:eMAXIS Slim均等型(8資産)

チャートは11月1日を基点とした、本記事執筆時点までの騰落率の推移になります

波乱相場に学ぶ、分散投資の重要性

資産運用に於けるアセットクラスは、投資リターンの観点から株式100%を推奨されますが、上記区間で見る限りそうとは言えません。

11月1日から本記事執筆時点までの区間で一番リターンが高かったのは、eMAXIS Slim均等型(8資産)になります。

これは驚きですね。eMAXIS Slim均等型(8資産)は、株式への投資割合は37.5%しかないのですよ?

しかも「株式:債券」への投資割合が50%のセゾンバンガード・グローバルバランスファンドと、株式100%のeMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)のリターンがほぼ同率となっています。

では次にマイナスリターンの観点で、相場が一番崩れた2018年末を見てみましょう

  1. 株式100%:-11.9%
  2. 株式・債券50%:-5.1%
  3. 8資産均等:-4.7%

マイナスリターンの割合(リスク)は、株式100%(1.)は他2つ(2.・3.)と比較すると2倍以上も高いことが分かります。

株式100%は2倍のリスクを負っても、リターンは芳しくないという結果でした。

当然ながら今回の検証結果は、『ある特定の期間』で限定していることの区間依存が色濃く出ているのは事実です。

しかし投資先を分散することで、低リスク・同一リターンになっているのも事実です。

長い長い資産運用の中で、リスクを可能な限り抑えるというのも投資で成功する秘訣となります。

雨が降ってきてから傘を探しては遅いということを、意識しておくことは重要です。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。