従業員,独立,のれん分け
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のれん分けとは、従業員が独立して創業する際に、独立元企業が自社の屋号の使用許可などを通して従業員を支援する仕組み。完全独立の個人開業などと比べて事業の継続性は高いといわれ、金融機関も創業支援に取り組みやすい。本特集ではこの「のれん分け」を中心に、独立する従業員との接点の作り方や創業支援を解説する。

近代セールス
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Q1 そもそも「のれん分け」とは何?なぜ注目されるの?

A 本家が商標等を共有させながら従業員を円満に独立させる制度

「のれん分け」とは、長年働いた従業員に対する報償として「のれん=屋号」である商号や商品名といった商標等を共有しながら、円満な形で独立させる独立支援制度である。本家(独立元企業)にとっては、多店舗展開による事業拡大を図る手法となる。

そもそも暖のれん簾は、平安時代末期頃は風除けや間仕切りとして使われていたが、識字率が高まった江戸時代以降は文字による店名や商品名入りの暖簾が使われ、商家にとって主要な「広告媒体」として普及した。暖簾には屋号を記すことから、店の信用・信頼・格式といった意味があり、商売の象徴といわれるようになったのである。

そして、江戸時代頃から、越後屋(三越)などの大おお店だなといわれる大商店で「のれん分け」という言葉や制度が使われ始め、経済が成長し人口が増加した明治には中小の店による「のれん分け」が広がっていったという。

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