冬のボーナスの時期が近づいてきた。これまで賢明に節約をしていた人も「ボーナスで何を買おうか」などと考えているのではないだろうか。しかし、大切なボーナスだからこそ、有効な使い方を考えておきたい。

気になる、みんなのボーナスの使い道

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ボーナスの使い道として、よく挙げられるのが「貯蓄」「ローンの返済」「旅行」「家電」など高額な商品の「買い物」だ。普段の給料で生活費と貯蓄のやりくりをしている人は、それとは別にまとまった収入を得ることで、普段あまりできないご褒美的な使い方をしたいと考えるのだろう。

消費者庁が毎月実施している「物価モニター調査」の2018年冬のボーナスの使い道に関する質問を見てみると、約半数の人が「貯蓄(48.0%)」となっており、もっとも多い回答だった。2位は「ローンの支払い(18.5%)」で、「教育関連費(17.7%)」「旅行(16.0%)」「家電・パソコン・通信機器(15.1%)」と続く。

また、2019年の夏のボーナスの使い道を見ると、1位は同じく「貯蓄」だが、2位は「商品・サービスの購入」、3位以下は「旅行」「ローンの支払い」「家電・パソコン・通信機器」という順序となっている。

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参照:消費者庁「平成30年12月物価モニター調査」および「[参考・6月(確報)]ゴールデンウィークの過ごし方およびボーナスの使途予定に関する意識調査結果」 注:( )内の数値の算出について、2018年冬のデータでは「ボーナスはなし」の回答を除いて計算、2019年夏のデータは「ボーナスはなし」の回答を含めて計算。なお、「特に決めていない」の回答はランキングから除いている。

2019年夏のボーナスでは「物品・サービスの購入」や「旅行」などの消費が目立つ。これは消費増税前最後のボーナスだったことも影響していそうだ。「増税前の買いだめ」「買い換え」だけでなく税率の低いうちにご褒美消費をしておこうと考えた可能性もあるだろう。

2019年冬のボーナスはどのように使う?

消費増税実施後の状況において支給される2019年の冬のボーナスはどのように使うのがよいのだろうか。

「消費に回すよりもやはり貯蓄に回そう」という人が再び増えるかもしれないが、ボーナスという機会に貯蓄以外の使い道を検討してみてはいかがだろうか。

先の調査データを見ると2018年冬のボーナスでは6%の人が「金融商品などへの投資」をしたいと回答している。

低金利が長引く昨今の経済状況では、金融機関へ預金しても利息がそれほど多くは期待できない。さらには食料品をはじめ、さまざまなモノ・サービスの値上がりや消費増税が重なり、家計へのインパクトは大きくなるばかりだ。そのため「将来のために貯蓄は必要だけど支出が増えて貯蓄に回すのが厳しい」という家庭もあるだろう。

投資で預貯金よりも高い利回りを期待できれば、貯蓄に回す金額も少なくても済む。消費者庁が2019年4月に調査・公表した「家計支出に関する意識調査結果詳細」によると、家計において今後特に支出を増やしたい品目は多い順から「貯蓄」「教養娯楽サービス費」「投資」という結果となっている。

逆に今後支出を減らしたい品目は「通信費」「外食費」「光熱・水道代」「飲食料費」と家計の固定支出が並ぶが、「貯蓄」および「投資」はもっとも少ないという結果が出ている。このことからも生活者の多くが、貯蓄や投資による資産形成を望んでいる様子がうかがえる。こうしたデータを踏まえ、2019年冬のボーナスから一部を投資に回してみるのもよいだろう。

ボーナスで投資するなら何がいいか?

ひとくちに投資といっても株式や債券、投資信託などさまざまな金融商品がある。このため、自分が許容できるリスクに応じて商品選ぶことが重要だ。なかでも、あまり投資の経験がない人の投資へのとっかかりとして、投資信託は有効な選択肢の一つだろう。

投資信託は、ファンドマネージャーとよばれる運用の専門家が国内外の株や債券などに投資して運用し、その運用益(値上がり益や分配金)を還元する仕組みの金融商品。資産運用のプロが経済状況などを見ながら適切な商品、方法で運用してくれるので、投資初心者でも始めやすい。

しかし、投資信託は国内だけで6,000本以上と、かなり種類が多いという特徴がある。このため、投資信託による資産運用をスタートするためにはまず、自分の希望に合う商品を見極める必要がある。

初心者はまず、その投資信託がどのような商品に投資しているかを見てみよう。株式への投資比率が多いもの、債券、不動産へ投資しているものなど、投資対象が異なる投資信託がラインナップされている。

自分のリスク許容度に合わせ、これらの投資対象の異なる投資信託をいくつかバランス良く購入することでリスクを分散することが可能となる。さらに毎月少しずつ投資信託を購入していく積立タイプの運用ならば、購入するタイミングを分散させることもできる。

ボーナスを一度に、一つの商品に集中投資するのではなく、さまざまな金融商品に少しずつ分散して長期で運用する。初心者は自分が不安にならない範囲内で少しずつ、着実に資産運用をスタートさせることで、金融リテラシーも着実にアップしていくだろう。

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