モトリーフール米国本社、2019年11月4日投稿記事より

マーケットが大きく下落している時に、保有株を売りたくなるのは人間の本性です。

ほとんどの人々はリスク回避的であり、より損をすることを避けたいと考えています。

しかし、短期的な下落相場をうまく乗り切るためには、論理的なアプローチと長期的な考え方が必要です。

保有株を売却する前に、次のことを考えてみましょう。

ろうばい
(画像=Getty Images)

1. リセッションの後には反発局面が到来

米国では、1854年から2018年まで約33の主要なリセッション(景気後退)を経験してきました。

これらのリセッション後、元の市場高値を上回る上昇を経験してきています。

これは何を意味するのでしょうか。

つまり、リセッションは経済サイクルに必要な一部分といえるのです。

経済の全体像を見ると、リセッションの存在は健全であるという議論さえあります。

ですから、市場が戻ってくる可能性があるなら、ろうばい売りによって損失を確定するのはもったいないことといえます。

(訳注:日本の場合、1989年12月に付けた日経平均の史上最高値3万8957円以来、長期的な低迷が続いてきました。)

2. 下落局面を活用する

市場の短期的なタイミングを計って株を「安く買い、高く売る」戦略は、非常に難しくお勧めできません。

また、市場の急落で保有株をパニック売りすれば、基本的には、高値で買い、低値で売るという戦略になります。

これは投資とは言えません。

しかし、株の下落局面は、リターンを伸ばすための購入機会になる可能性があります。

下落局面では、保有株を最初に購入しようと思った理由を思い出し検証した上で、下落局面が過ぎ去るのをじっと待ちます。

そして、購入理由がまだ確実に有効である場合、下落局面で株の買い増しを検討すべきでしょう。

著名投資家のウォーレン・バフェットは、「他人が貪欲である場合は恐れ、他人が恐れる場合は貪欲であれ」と述べています。

3. より大きな長期的利益を追求する

株を買うのに最適な時期は、株が過小評価されている時であり、下落相場はしばしば過小評価されている株を購入する大きなチャンスを提供します。

銘柄や事業内容を丹念に調べた後、下落相場で株を購入することにより、長期的に大きな利益を獲得できるでしょう。

アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックのような大手企業でさえ、下落相場で価格が下がる可能性があります。しかし、これらの企業は、強力なブランド、広範な事業展開、強固なバランスシートにより、成長を続ける可能性が高いといえます。

4. 下落相場は健全な経済イベント

株式市場は確かに、ある意味で生き物といえます。たとえば、アスリートのことを考えてみましょう。

アスリートは、定期的な運動と激しいトレーニングによって力と持久力を構築します。

しかし、激しいトレーニングの後は、体を休ませて回復させる必要があります。

経済も同様かもしれません。

継続的かつ本質的な成長を実現するには、市場のバブルを解消し、本質的な市場価格に調整するために、定期的な「休止」(または下落)が必要なのでしょう。

5. パニック状態で売却すると、損失が発生

投資家がパニックを感じているとき、投資家のポートフォリオは既にかなり悪化していて、投資家はさらに資金を失うことを心配しています。

そして、相場下落中に保有株を売却した場合、損失を確定することになります。

しかし、当初各銘柄に投資した理由を思い出すことで、長期投資に集中することができ、パニック売りによる損失確定を避けることができるでしょう。

いつ保有株を売却すべきか

銘柄の投資開始時の事業内容と、現在の状態を比較することが重要です。

もし、投資開始時の調査内容と大きく変わっている場合は、保有株を売却して、自身の戦略にあった銘柄を選択すべきかもしれません。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アップル株、フェイスブック株、マイクロソフト株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール米国本社は、アップル株に関する以下のオプションを保有しています(2020年1月の155ドルのショート・コール、2020年1月の150ドルのロング・コール)。モトリーフール米国本社は、アップル株に関する以下のオプションを推奨しています(2020年1月の150ドルのロング・コール、2020年1月の155ドルのショート・コール)。モトリーフール米国本社は、マイクロソフト株に関するオプションを保有しています(2021年1月の85ドルのロング・コール)。