モトリーフール米国本社、2019年11月24日投稿記事より

決済サービスのペイパル(NASDAQ:PYPL)はこのほど、価格比較やクーポン情報提供を手掛ける会社のハニーを、ペイパルとしては過去最大規模の約40億ドルで買収しました。

ハニーのブラウザープラグインでは、オンラインショッピングの購入画面で、割引情報や最も価格の安いものを自動的に検知して提示します。

また、販売企業と提携して割引クーポンを提供し、それを使用することでキャッシュバックを買い物客に行います。

現在のハニーのアクティブユーザー数は1700万人です。

ペイパルの経営陣は買収に関するプレスリリースで、「ハニーを活用することで、買い物の初期段階からペイパルは消費者にリーチできるようになります」と説明しました。

ペイパルは、オンラインショッピングの最後に決済で使われるサービスから転換しようとしています。

SNS
(画像=Getty Images)

ソーシャルメディア上での買い物

オンラインショッピングは変化を続けています。フェイスブック(NASDAQ:FB)やインスタグラムなどで欲しいものを見つけ、プラットフォーム上で簡単に購入できるようになりました。

さらに、アップルやサムスンなどのハイテク企業は、自社のハードウェアに直接統合されたデジタルウォレットを構築しています。

アップルの第4四半期(7〜9月)決算発表でCEOのティム・クックは、Apple Payの決済量はペイパルを上回っており、前年同期比で4倍になっていると説明しました。

アルファベット傘下のグーグルは当座預金サービスを開始する計画を立てています。

これらはすべてペイパルにとって大きな脅威となっています。

ペイパルの強みはモバイルです。ペイパルを利用することで支払い関連情報を入力したり、アカウントを再認証する必要がなくなり、簡単にモバイル機器で買い物ができます。

しかし、同じようなことを他のプラットフォームでも行えれば、ペイパルの必要性が薄れてきます。

ハニーを取り込むことで、ユーザーが買い物をする際、ペイパル上で欲しいものを見つけ、価格比較や割引・クーポンを確認し、決済につなげる流れを実現できます。

買い物のプロセスが拡大することで、ペイパルが得られる情報も多くなります。

ユーザーへのインセンティブ

ペイパルには、2億7500万を超えるアクティブアカウントがあります。ハニーにとっての課題は、ペイパルのユーザーベースにハニーを拡張することです。

なお、ハニーを組み入れたペイパルを利用することで、大きな割引やキャッシュバックが適用されるとユーザーが判断できれば、ペイパル利用者はさらに増えるでしょう。

40億ドルの価値があるかどうか

昨年の売上高が1億ドルしかないハニーの買収金額が40億ドルなのは、明らかに高額です。

しかし、ハニーはペイパルに大きな相乗効果をもたらし、オンラインショッピングにおけるペイパルのプレゼンスを拡大できる可能性があります。

ペイパルは、この買収が2021年までには収益に貢献すると予想しています。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Adam Levyは、アルファベット(C株)、アップル株、フェイスブック株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、アップル株、フェイスブック株、ペイパル・ホールディングス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(アップル株2020年1月の155ドルのショート・コール、アップル株2020年1月の150ドルのロング・コール、ペイパル・ホールディングス株2020年1月の97ドルのショート・コール)。