民法改正,相続対策,アドバイス
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Q2.長男が財産目録を作成し、自分が有利になるように親に遺言を書かせて署名をもらっているのですが、そういった内容の遺言・目録でも法的に問題はないのでしょうか?

A 遺言を書かせておきながら、後に操作をして、相続発生時には自分に有利な状況を作ることはあり得ます。「3つの口座をそれぞれ3兄弟に相続させる」とした遺言でも、実際の残高は相続発生時のものに従うからです。つまり、相続発生時に存在しない財産は、遺言の財産目録に書いてあったとしても、ないものとして扱われます。

例えば、遺言に書かれている不動産を相続前に売却した場合、該当不動産は相続発生時に存在しないので、該当不動産に関する遺言の処理はなかったことになります。

該当不動産を売却して手に入れた現金があっても、その現金を不動産を相続する予定であった相続人が代わりにもらうことにはなりません。

このことを悪用する相続人がいてもおかしくはありません。

あくまでも遺言に書く財産目録は、預金であれば預金を特定できる情報です。中身がいくら入っている預金なのかを書くことはありません。

したがって、「A銀行B支店・普通預金口座1234567」の山田太郎名義の口座を財産目録に記載すると、相続開始時に中身がゼロ円だったとしても、その口座に入っている金額を相続することになります。

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