民法改正,相続対策,アドバイス
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Q4.長男の妻は相続人ではありませんが、特別寄与料を受領したことで相続または遺贈により財産を取得した立場となり、相続税がかかってしまうのでしょうか?

A 親族が受領した特別寄与料は遺贈により取得したとみなされるため、相続税の納税義務が生じ、しかもその額は2割増しになります。

事例で考えてみましょう。里美さんは夫である祐一さん(長男)の両親と同居し、家業のクリーニング店を手伝っていました。1階が店舗、2階で両親が暮らし、3階が里美さんと祐一さんの自宅です。家族はとても仲良しでした。祐一さんには姉が1人いますが、結婚し家を出ています(図表1)。

ファイナンシャル アドバイザー
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2013年4月、祐一さんの父が亡くなりました。父の財産のすべてを母が相続しました。その後、2019年8月、祐一さんの母が亡くなりました。自宅兼店舗は祐一さんが、金融資産は長女が、それぞれ相続することで遺産分割が成立しました。

子2人が遺産分割を話し合った際、祐一さんの姉から、里美さんの献身的な介護に報いたいとの意見が出ました。里美さんは晩年寝たきりだった義父を介護し、認知症を発症した義母に寄り添い、ここ数年両親にかかりっきりだったからです。

実は祐一さんも同じことを考えていました。里美さんがいなかったら今のクリーニング店はなかったと思っています。

そこで、里美さんへ特別寄与料を支払うことにしました。

いったん長男が相続し妻に贈与する方法も