コンサル,独立
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農業専門のファイナンシャル・プランナー。そう聞いて、どんな仕事を思い浮かべるだろうか。例えば、「住宅専門」なら住宅ローンの組み方に関する相談が代表的な業務だろうと想像がつく。「相続専門」なら争族・相続税対策だろう。では、農業はーー?

今回はそんなファイナンシャル・プランナー、西田凌さんを紹介しよう。

農業専門を謳うたうとおり、西田さんのもとを訪れる相談者は農家の人たちだ。今は故郷の佐賀県に拠点を構える独立系FPだが、独立を計画していた当初は、自分自身も農業を営みながら農家の相談に乗る〝半農・半FP〞を考えていたという特殊な経歴の持ち主でもある。

西田さんがFPを志すようになったのは、大学生のときのこと。ゼミの指導教官からその存在を教えてもらい、資格を取得したのがきっかけだ。高校生時代から社会科の政治経済が好きで金融分野に興味があり、「生活に役立つちょっとしたことを教えるのが好き」という性格も相まって、ライフプランを作り、アドバイスすることを生業にしたいと考えるようになった。

いずれ独立することを夢見ながらも、まずは顧客の悩みを汲み取って提案する経験を積むべく、大学卒業後は福岡の保険代理店に入社した。そして数年が過ぎたある日、佐賀に住む祖父から農業を引退するという話を聞かされる。今まで耕していた田畑を使う人がいなくなるが、何か良い活用手段はないものかーー。

初めは自分が農業をするとは考えていなかったというが、あるとき「誰かに貸すのではなく、自分で作物を育てる道もあるのではないか」と思い立った。試しに農業について調べてみると、特殊な耕作機械の導入やAIの活用など、先端テクノロジーとの融合も進んでおり、やり方次第では将来性も見込める。

「農業について調べるほど、やってみたいという思いが強くなる一方で、どうすれば生計が成り立つのかという情報は不足していることもわかってきました。会社員向けの記事は検索すればいくらでも出てくるのに、農家向けのものはない。それなら自分が役に立てるのではないかと考え、農業をやりながらFPとして農家のライフプランを支える道を模索し始めました」

結局、様々な事情から自身が農家となることは断念することになり、〝半農〞ではなく専業のFPとして2019年に西田FP事務所を設立した。

ファイナンシャル アドバイザー
(画像=ファイナンシャル アドバイザー)

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