執筆者:株式会社ZUU
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20代、年収3,000万円。某外資系保険企業の営業担当者。

お金のニオイがプンプンする肩書を持つ青年・Aさん。年収3,000万円の20代が目にしている景色は、一般庶民とどんな違いがあるのか?住んでる家はもちろんベイエリアのタワマン最上階?車は当然フェラーリ?着ているスーツはアルマーニ?持ち物は全部高級ブランド品?

別世界の住人に会いに行くような気持ちを抱きながら、年収3,000万円の秘訣やライフスタイルを探るため突撃インタビューしてきました!

転職後2年で前職給与の5倍の年収に

20代,自己投資
(画像=UpU)

── Aさんは現在29歳ですよね。20代で年収3,000万円を達成って!?すごい、すごすぎてまったくイメージが湧きません!この年収は毎年保障されているわけではないんですよね?

Aさん: はい。ただ、今年はさらに上がり、おそらく年収は5,000万円といったところでしょうか。

── まさかまさかの、さらにアップの高額年収!すっげー!

Aさん: ありがたいことです。

── うっ、ちょっと頭がくらくらしてきた……。ところでAさんは勤続何年目なのでしょうか。

Aさん: 今のところは3年目ですね。

── えええっ!では年収3,000万円を達成したのって……

Aさん: 2年目です。27歳のときに転職し、1年目は中途入社でしたから、額面が800万~900万円くらいでしたね。

── そして3年目の29歳となる今年度、年収5,000万円が見えている……。別世界の話すぎて、頭がついていけません!

Aさん: いやー、でも5,000万円にしてもたまたまですから。僕はヘッドハンティングによる転職で弊社に入社しまして、前職の年収は500万~600万円程度だったんです。じゃあ、前職時代から今の自分が10倍成長したのかというと、そうじゃないですからね。

── なるほど〜。年収は成長グラフではないと?

Aさん: 違いますね。お客様によくしていただいた結果が、たまたま3,000万、5,000万円という年収になっただけですね。

── (謙虚だ、人間が出来てる……)ちなみに、前職はどういった関係のお仕事だったのでしょうか。

Aさん: マスコミ関係の営業です。

── 保険とはまったく関係ないんですね。

Aさん: 畑違いの人間をヘッドハンティングするのが一般的なんだそうですよ。

── なぜですか?

Aさん: 保険業界の人間だと、前の会社のやり方に影響を受けてしまうからですね。

── なるほど。やはり、ヘッドハンティングの話をお受けしたのは年収に惹かれて……?

Aさん: いや、まったく。報酬のことは全然考えていませんでした。

── またまたまた〜本当ですか?格好よく見せようとしていません?

Aさん: 本当です(笑)。実は、25歳の当時、ヘッドハンティングの話が同業・異業種含め7社からきていまして。仕事でかなり数字の結果を出していたのと、会食などでの盛り上げが口コミで話題となり、複数社から連絡がきたようです。結局、一度全部断って、再度打診にきたのが2社だったんです。それでも断ったのですが、今の会社だけは30回も会いに来てくれたんですよね。

── 熱量がすごいですね。

Aさん: 「報酬に目が眩んですぐ転職を決めるような人材が欲しいわけじゃない。業界の職業観を変えられるような人材が欲しいんだ!」と再三繰り返され、2年半口説かれ続けて転職を決意しました。会社で選んだというよりも、声をかけてくれた担当者の方の熱意に影響を受けたんですよ。

── だから、報酬は判断材料ではなかった?

Aさん: ええ。本気で話を聞こうと思った決め手は、前職での激務で体調を崩して入院した26歳の時に、人づてで状況を知った担当者がすぐさま見舞いに訪れてくれたことでした。彼、見舞いのいちばん乗りだったんですよ。

── うわー熱いヘットドハンターさんですね!思いが伝わりますよね。

Aさん: 集中治療室に入らざるを得ないほど体調が悪かったこともあり、「これは働き方を考えなければいけないぞ」と本気で思ったタイミングでもありました。前職は、いわゆる昭和っぽい泥くさい営業で、めちゃくちゃブラックでしたから。4年半勤めて27歳の年に転職しました。

「早期離職するのは、お金目当てだった人」年収3,000万円達成の裏側

20代,自己投資
(画像=UpU)

── 前職がブラックとおっしゃられましたが、現在のお仕事はどうなんですか。正直、「外資系保険企業」「歩合制」と聞くとブラック臭が漂っている気がしてしまいます……。

Aさん: 今は勤めて3年目ですが、前職と比べると驚くほどにホワイトですよ!休みも前職より確保されてますし。しかし年収はアップですからね、ありがたいです。

── それは、Aさんが顧客をがっちり掴んで数字を出しているエリートだからでは……?

Aさん: 確かに、外資系保険企業で数字を出している営業は法人顧客を抱え数字を出している人が多いですね。ただ、僕は8~9割が個人のお客様なんですよ。

── やっぱりセレブ層が多いんですよね?

Aさん: いえいえ、特に高所得者層のお客様ばかりではないんです。いわゆる中間所得者層の方も多いです。ただ、外資系保険と聞くと、どうしても高所得者向けだと思われる方が多いのも事実なんですが……。

── 今いる会社はブラックではないとのことですが、給与の内訳ってぶっちゃけどうなってます?最低保証額みたいなものはあるんですか?

Aさん: 最初の1年はある程度ありますが、あとは9割5分歩合です。保証額は国が定める最低時給額を下回らない程度ですね。

── となると、よほどやり手でないと厳しくないですか?お金への意識やこだわりが強くないと厳しそう……。

Aさん: いや、僕の感覚では、辞めていく人の多くは報酬目当てで入ってきた人なんですよ。

── えっ、それは意外!そうなんですか?

Aさん: ええ。「前職でも余裕で売上を達成できていたし、余裕じゃね?」という人ほど、結果が出せずに辞めていくことが多いですね。

── 確かにAさんはお金にギラついている感じがしないです。

Aさん: 結局、僕らの仕事はお客様の人生に寄り添うことなんですよ。不動産を買った、将来に備えたい、自分が亡くなったあとの葬儀や相続はどうしよう。お金に関する悩みは、すべて生きていく中で必要なことです。その不安や疑問に寄り添って、本当にお客様にとって役立つ提案や情報提供をする。目先の契約にとらわれた仕事は、お客様にもやっぱり見抜かれてしまう気がするんですよ。

── てことは、Aさんは「契約してもらおう」というスタンスで仕事をしていない?

Aさん: ええ。僕は職業価値を上げたい思いが強いんです。保険会社の営業って、日本ではイメージがちょっと悪いじゃないですか。親戚や友人に勧誘をかけてくるとか、無理やり不要な保険を売りつけられるとか。頭が痛いって言っている人に腹痛の薬を処方してしまっているケースがままある。

── 微妙にズレてる……。

Aさん: 僕は「あなたにはこの保険は今は不要だと思います」と誠実に伝えたいんです。効率よくやって数字を上げるより、誠実に気持ちよく仕事をしてゼロのほうが、意味がある数字だと思いませんか?

── 分からなくはないのですが、歩合制の仕事だと、Aさんのスタンスはだいぶ綺麗事のようにも思えるのが正直な気持ちです。数字が出せないと、3,000万円の年収には達しませんよね……?

Aさん: 1年目は少し件数を気にする部分がありました。でも、僕が成長した結果、追いつくように年収が上がる形のほうがいいなと。その分、抱えているお客様数は多いですよ。400人くらいでしょうか。個人のお客様が中心だとお話しましたが、紹介がとても多いんです。「Aさんなら信用できる」と思ってもらえるほうが、胡散臭いと思われて一時的な数字が出せるよりも、結果的に契約数に結びつくんじゃないですかね。

── いい人すぎる。やり手のエリート営業担当者というより、ただの気のいいお兄さんに見えてきた……。

Aさん: そう思ってもらえるほうが僕は嬉しいんです(笑)

「収入が上がってもテンションは上がらなかった」3,000万円の使い道

── 転職2年目で前職の5倍近くの年収を叩き出したわけですが、「これ買ってやったぜ!」みたいなものってありますか?

Aさん: それが特にないんですよ。

── いい腕時計や靴、カバンやスーツなど、お金を持っている人が買いがちなアイテム、どれも買っていないんですか?

Aさん: 強いて言えば仕事用のカバンはしっかりしたものを使っています。あくまでも安全面を考えた実用重視のセレクトですね。スーツは……社内の表彰式で着るためタキシードは買いましたね。トータルで20万円前後。これが自分用の買いものではいちばん高額だと思います。

── 年収3,000万円の人の買いものと考えると、なかなか慎ましい金額ですね。

Aさん: 靴は国産メーカーの数万円程度で買えるもの。スーツも清潔感のある至って普通のもの。あと腕時計ですが、もともと嫌いなんですよ。

20代,自己投資
(画像=UpU)

── 本当だ!お金持ちの必須アイテム・高級腕時計を付けてない!

Aさん: 物欲がもとからないんです。だからなのか、収入が上がってもそれほどテンションが上がらなくて。ボーナスの300万円は、親にプレゼントしました。

── めっちゃ親孝行じゃないですか。喜ばれたでしょ?

Aさん: 喜んでくれましたね。でも、「あなたの仕事は一生保証されているわけじゃないんだから、一部は貯めておくからね」と言われて。

── 親御さんもしっかりされてる……。

Aさん: 親には敵わないなと思わされましたし、より一層仕事をがんばろうと思いました。

── では、結局Aさんは何にお金を使ってるんですか?

Aさん: 経験と時間ですね。100万円で高級なお酒を1本買うより、「100人で美味しいものを食べに行きたい」といったタイプですね、僕は。だから飲み食いにはお金を使っています。あと、仕事柄というのもありますが、タクシーの利用頻度は増えました。

── それは時間を買うためですか?

Aさん: はい。電車とは違い、機密事項でなければ電話のやり取りができますから。住居も、いわゆるタワーマンションがいいといったこだわりはなくて、会社に近い駅近重視。実はもうすぐ結婚するので、今はふたりの勤務場所の中間エリアにある駅近マンションに住んでいます。

── ご結婚前なんですね。おめでとうございます!そんなおめでたい話に水を差したいわけではないですが、もうひとつ聞きたいのがお金と人間関係についてなんです。たとえば恋愛関係だと、相手がお金目当てなんじゃないかという不安が生じたり、友人関係が収入格差により変化してしまったりすることはないですか。

Aさん: あー、確かに起こり得ますよね。ただ、僕はそういった経験はないです。彼女はお金に対する執着がないタイプですし、学生時代の友達とはいまだに学生時代に行っていたような安い居酒屋に行くことがありますし。そもそも、わざわざ自分の年収の話をすることはないので、親友レベルの友達が収入アップで離れることはないですね。

── Aさんの場合、持ち物や身なりが見るからに変わったということもないでしょうね。

Aさん: 言わなきゃ年収なんて分からないでしょうね。ただ、前職であくまでも仕事上での付き合いだったんだなといった人はふるいにかけました。探るように今の年収を聞いてこようとするタイプの人などですね。

── わ!やっぱそういった人もいるんですね!

30代はがむしゃら期。40歳からは地元・東京の2拠点生活を目指す

── 今の会社は2社目で、27歳の時から勤続3年目とのこと。まだまだこれからといったところですが、Aさんの今後の展望について聞かせてください。

Aさん: 30代はがむしゃらに都心でがんばろうと思っています。やっぱり、東京だと各業界のトップクラスの方にお会いしやすいので。ただ、40歳を迎える頃には地元・長野と東京との2拠点生活を送れるようになりたいですね。今は、親孝行と地元を盛り上げる活動をしているので月1ペースで帰省しています。将来的には地元への貢献をするため、地元の政治にも関わっていきたいんです。

── 結婚も控え順風満帆!今後がさらに楽しみですね。今日はありがとうございました!

「年収3,000万円の20代」。当初抱いていたイメージは、分かりやすく腕時計やタワーマンション、高級車を持つギラギラしたお金持ちの姿。しかし、そんな予想はいい意味で裏切られました。契約数=年収だと捉えず、誠実に仕事をした結果、Aさんは28歳の時に年収3,000万円という高年収を手にしたのです。

Aさんが最後に、「『人生はお金じゃないんだよ』と言いたいんです。お金を持っていない人間が言うと負け惜しみに思われますが、今なら言えるかな」と語ってくれたことが強く印象に残っています。

目くるめく年収3,000万円の世界。数字の裏にあったのは、目の前のお客さんを大切にし、虜にする熱い姿勢でした!

Aさんの略歴

1990年生まれ29歳。某外資系保険会社の営業担当者3年目。新卒でマスコミ関係の会社に営業として入社後、現在の勤務先を含む7社からヘッドハンティングを受け、前職での激務により体調を壊したことをきっかけに転職。2年目で年収3,000万円を達成、今年はさらに高額年収になる見込み。結婚を控え、プライベートも絶好調。

※画像はイメージです。ご本人ではありません。(提供:UpU