執筆者:株式会社ZUU
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途HP等でご確認ください。
※未成年者の飲酒は法律で禁じられています。

ここ最近、日本人が昔から愛飲してきた日本茶の良さが見直され、全国的な「日本茶旋風」が起きています。なぜ日本茶が人気なのでしょうか? 今回は銀座にある日本茶専門のティーサロンを取材。ブームの理由を探ります。日本茶の魅力や最新トレンド、おいしい日本茶の飲み方などをお届けします。

急須で淹れる日本茶が特別なものに

日本茶,カフェ・バー
(画像=UpU)

全国で日本茶専門のカフェやバー、ティーサロン、お茶を使ったスイーツのお店などが増え、じわじわと広がる日本茶ブーム。

かつては家庭で毎日のように淹れて飲んでいた日本茶。しかし現在は、ペットボトルでも手軽においしいお茶が飲めるようになり、若い世代にとって、急須で淹れるお茶はなじみの薄いものになりました。

急須で淹れる日本茶が特別なものになったからこそ、嗜好品であるコーヒーやワインのように、あらためてその良さを見直そうという動きにつながったのかもしれません。また、産地や製法にこだわったさまざまな茶葉が販売されるようになり、お茶の楽しみ方の幅が広がったことも、日本茶ブームが広がった要因のひとつといえるでしょう。

さらにはインバウンドで海外からの観光客が増加。それがきっかけとなり、文化や食生活などの日本の良さが見直されるようになりました。「お茶=抹茶」のイメージが強い外国人にとって、急須で日本茶を淹れるという行為は物珍しく、驚きとともに興味を持ったのかもしれません。

外国人の新鮮な驚きは、同じように急須でお茶を淹れなくなった日本人の若い世代にとっても、新たな興味の対象になったのです。

産地や品種によって違いを楽しめるのが日本茶

日本茶,カフェ・バー
(画像=UpU)

私たちにとってよく知る飲み物である「日本茶」ですが、その魅力は産地や品種によっても異なり、それぞれが持つ香りやうま味、苦味、渋味などのバランスの違いを楽しむことができます。

リフレッシュしたかったり、落ち着きたい気分だったり……その日の気持ちやシーンによって、お茶の種類を変えるのもいいですよね。ここでは日本茶の代表的な茶葉をいくつか紹介します。

煎茶(センチャ)

茶葉は日光を遮らずに栽培し、蒸して揉んで製造する。適度な渋みがあり、さわやかな香りが特徴。すっきりとした味わいで日本茶の流通量の8割以上を占め、日本人に一番飲まれている茶。

玉露(ギョクロ)

一番茶の新芽が伸び出したころから20日程度、日光をさえぎって栽培した葉を使って、煎茶と同じ製法で作る茶。豊潤な風味が楽しめ、うま味が強く苦味や渋みが控えめ。煎茶よりも高価。

かぶせ茶(カブセチャ)

茶葉を摘み取る前の1週間前後、遮光幕で覆って栽培した葉を、煎茶と同じように製造して作る玉露と煎茶の中間に位置する茶。

玄米茶(ゲンマイチャ)

煎茶や番茶と炒った米をブレンドした和製のフレーバーティーの一種。米を混ぜることでカフェイン量が減る。

ほうじ茶(ホウジチャ)

煎茶や番茶などを強火できつね色になるまで焙(ほう)じて作った茶。香ばしさとすっきりした軽めの味わいが特徴。高熱で焙じることでカフェインが昇華して減少する。

発酵をさせずに作る日本茶に対し、発酵させると紅茶に、半発酵させると烏龍茶などになります。

日本茶カフェ・バーならこだわりのお茶が気軽に

このようにはっきりとした特徴を持つ日本茶のおいしさを最大限に引き出すには、淹れる時間や温度も大切。上級な茶葉は70度くらい、中級の茶葉で80~90度くらいで淹れるのがいいといわれています。

でも特に若い世代には自宅に急須がない人も多く、また、毎日忙しくて温度や茶葉のグラム数にまでこだわってお茶を楽しむ時間なんてない……。そんな人でも気軽に日本茶を楽しめるのが、今、にわかに注目を集めている日本茶カフェや日本茶バーなんです。

日本茶,カフェ・バー
(画像=UpU)

海外からの観光客も多く訪れる、銀座8丁目のザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8に、2019年3月にオープンした「ティーサロン SARYU(サリュウ)」もそのひとつ。

近隣のビジネスパーソンや買い物客、ホテルに宿泊する外国人観光客など、多くの人が利用しています。平たい形が特徴的な急須で淹れる日本茶や、お茶を使ったカクテル、「モクテル」と呼ばれるお茶を使ったノンアルコールカクテルを楽しむことができるお店です。

日本茶,カフェ・バー
(画像=UpU)

ここではスタッフが「甘みがあるほうが好き」「苦味の強いものは苦手」など、一人ひとりの好みやいつも飲んでいるお茶の淹れ方をヒアリング。同じ茶葉であっても、温度や淹れるスピードを変えるだけで、まったく違う味わいに変化するのが日本茶のもつ面白さ。使用している茶葉は無農薬有機農法にこだわり静岡県藤枝市で生産している、東京都台東区蔵前の「NAKAMURA TEA LIFE STORE」のもの。

一煎目だけでなく、二煎目、三煎目までお茶の変化を楽しむことができます。一度にいくつものお茶の種類を楽しむのではなく、茶葉の変化を楽しむのが、新しい日本茶のスタイルになりつつあるんですね。「1杯のお茶でも、こんなに変わるんですね!」と驚く人が多いそう。

かぶせ茶ひとつで5、6煎目までたっぷり楽しめる!

お話を聞かせてくれたのは、「ティーサロン SARYU」のマネージャー滝本潤さん。客層の男女比は7対3くらいで女性客が多いそうですが、日本茶の楽しみ方には性別で違いも。

「香りや味わいに敏感でゆっくりお茶を楽しみたい女性に対して、男性はゴクゴクと飲む人が多いですね。種類によっては5、6煎目まで味わうことができるので、『そんなに飲めるんですか!』と女性とは違った目線で驚かれることも多いです」と滝本さん。

また男性には「水出し煎茶」も人気。銀座という場所柄、お酒を飲んだあとの締めの1杯として、水出し煎茶のすっきりとした味わいを求めて来店する人も増えているんだとか。

日本茶,カフェ・バー
(画像=UpU)

男女ともに、「ティーサロン SARYU」が提供している日本茶で一番人気は「かぶせ茶」(1,000円)。収穫前に直射日光をさえぎることによって渋みが抑えられ、うまみがしっかり閉じ込められた自慢の1品。

1,000円で5煎目まで飲むとすると、1杯あたり200円。味の変化も楽しめて、さらにお得感まであります。ほかにも日本茶は煎茶、玄米茶、ほうじ茶、抹茶、水出し煎茶が選べるので、その日の気分で選んでもいいかもしれません。

“SNS映え”バツグン! お茶の燻製カクテル

日本茶,カフェ・バー
(画像=UpU)

夜は日本茶を使ったカクテルも人気。バーテンダーがお茶の良さを活かして考案した「煎茶の吟香マティーニ」などが好評なのだそう。アルコールが苦手……という人には“モクテル”があります。モクテルとは、「Mock(疑似)」と「Cocktail(カクテル)」をあわせた造語でノンアルコールカクテルのこと。

「ティーサロン SARYU」のモクテルは、濃い目に淹れたほうじ茶と数種のスパイスを漬け込んだりんごジュースに、香ばしくキャラメリゼしたはちみつ、ノンアルコールビールシロップをあわせたオリジナルの飲み物です。

一番のポイントは、仕上げのアップルチップによる燻製!目の前で実演してくれるので、モクモクと広がる煙に驚き&感動で、思わず声を上げてスマホで写真を撮りたくなるはず。脚のついたガラス製のとっくりと、おちょこのようなカクテルグラスで提供する見た目もユニークで、“SNS映え”間違いなし。

日本茶,カフェ・バー
(画像=UpU)

実際にすでにSNSや雑誌で話題となっていて、モクテル目当てに来店する20代男女が増えているそう。カウンターでゆっくりと日本茶を味わったり、ソファ席で大切な人とモクテルを飲みながら語り合ったり。デートや飲み会、おひとりさまなど、シチュエーションや時間帯に合わせて幅広いシーンで利用できます。

たまにはペットボトルではない「日本茶」でゆっくりと

コンビニや自動販売機など、どこでも手軽に購入できるペットボトルのお茶もおいしいけれど、やっぱり急須で丁寧に淹れた日本茶の味わいは格別。

紹介した「ティーサロン SARYU」のほかにも、和スイーツと一緒に日本茶を楽しめたり、お茶の淹れ方を教えてくれたり、さまざまな産地のお茶を飲み比べできるセットがあるカフェや、たくさんのオリジナルのカクテルが揃うバーなど、全国でユニークなお店が増えてきています。ほっと一息つきたいとき、急須で淹れたお茶の感動を味わってみませんか。

【ティーサロン SARYU(サリュウ)】
〒104-0061
東京都中央区銀座8-9-4
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 1F
営業時間:9:00〜23:00(L.O.22:30)、日曜日は21:00 CLOSE(L.O.20:30)
TEL:03-6263-8432(提供:UpU