ディスカッション・ペーパーと検査・監督の考え方に関するQ&A(2)
(画像=PIXTA)

Q5 引当に反映させることになる「足元や将来の情報」とは具体的にどんな情報をいうの?

A. 「個社に帰属しない、 足元や将来の情報」と は、貸出先の財務諸表には現在影響を与えていないものの、ひとたび発生すれば影響を及ぼすことになる環境変化等であり、その時点で一定の兆候がある、もしくは将来の変動が予測されるものを指している。

DPでは、例として賃貸不動産の空室率、船舶種別の用船料・漁獲高が取り上げられている。こうした経営環境の変化は、正常先・要注意先以下の区別を問わずに(つまり個社に帰属するものではなく)貸出先全体に影響を与えるものである。

こうした環境変化による影響が大きい貸出先については「グルーピング」(Q6で解説)しておき、これら事象の発生を勘案して、貸倒引当金の水準を検討する発想が示唆されている(なお、足元の情報と将来の情報には格差があり、将来の情報については合理的な根拠に裏付けられるべきものであることが述べられている)。

金融機関の方針が影響