「ソロ(単独)で外食や旅行」というとどことなく孤独なイメージですが、「他の人に気を使うことなく、自由に行動できる」「一人だからこそ出会える発見がある」など、ソロ活ならではの価値感に魅了される人が増えています。今、ソロ活ビジネスに商機を見出す企業が増加傾向にあります。

ソロ活が幅広い層に支持されている理由

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(画像=PIXTA)

これまで、カップルやグループで楽しんでいた活動を、あえてソロで行う人が増えているのは何故でしょう。

日本では、人口の減少により世帯規模が縮小し、単身世帯が増えています。たとえ家族と同居していても、パソコンやスマホ、テレビといった電化製品は個人所有している――そんな社会の個人化に伴い、消費の個人化も進んでいます。

SNSやインターネットの普及により、24時間、世界中どこにいても誰かとコミュニケーションがとれる時代だからこそ、自分一人の時間の確保や価値を重視する人が増えているのかもしれません。

一人の時間を楽しむソロ活は、個人化を象徴する現象と言えるでしょう。ソロ活の分野は、カフェやランチ、焼肉といった食に関するものから、キャンプ、ライブ観戦、映画、カラオケ、旅行などのエンターテインメント、こたつ、鍋、炊飯器、洗濯機など家庭用品まで、広範囲に広がっています。

今やソロ活は、恋人や配偶者がいない、あるいは人付き合いが苦手な人という枠組みを超え、幅広い層に支持されています。

ソロ活ビジネス成功例

こうした新たなトレンドは、一部の企業にビジネスチャンスを生みだしています。ソロ活ビジネスの成功例を、いくつか挙げてみましょう。

焼肉のファストフードを実現「ソロ焼肉」

2018年夏の第一号店オープン以来、「一人では入りにくい」という従来の焼肉店のイメージを一新した、焼き肉ライク。おひとり様専用の無煙ロースターで、焼き加減から食べるペースまで、好きなように焼肉を堪能できるというスタイルが人気を呼んでいます。

現在は日本国内に17店舗所有しているほか、台北やジャカルタなど海外にも進出(2019年10月24日現在)。「5年で国内300店に拡大」という野望も、決して夢ではない勢いを感じさせるソロ活ビジネスです。

一人で楽しむ大人のリラックスタイム「ソロバー」

「一人で静かにお酒を飲みたいからといって、自宅で手酌は味気ない」という人向けに、一人でも気軽に入れるスタイリッシュなバーが増えています。

都内では、WALL 青山店、池袋のメゾンシー、World Wine Bar by Pierothなど、雰囲気だけではなく、ワインや食事のクオリティにこだわったお店が人気です。

一人でのんびり、究極の贅沢「ソロキャンプ」

日本オートキャンプ協会の調査によると、車を利用するオートキャンプの参加人口は6年連続で増加し、2018年には850万人を記録しました。

その中でも特に、「ソロキャンプ」が注目されており、一人用のキャンプ用品の売り上げも伸びています。気が向いたときに、日常生活からの解放感を味わいたいときに、ふらりと一人でキャンプに行く。自然の中で自分だけの自由を楽しむソロキャンプは、自分への究極のご褒美かもしれません。

心細くない「一人旅」

「一人旅の自由を経験したいけれど、心細さも感じる」という人向けに、ソロ旅でも抵抗のないツアーが増えています。

例えば、クラブツーリズムの「おひとり参加限定の旅」は、国内から海外までバラエティー豊かなソロツアープランを提供。はとバスも、一人で参加しやすい日帰りプランが充実しています。ソロの自由や解放感をキープしつつ、旅の手配やプランニングといった手間や、一人旅につきものの不安感を取り除いた絶妙なビジネス戦略です。

「ソロウェディング」

「相手がいないと結婚式はできない」というのは過去の話。ブライダル・フォトスタジオ「aim 東京原宿」やアンシャンテ東京のソロウェディングプランように、一人でウェディング姿の撮影ができるサービスが、「女性としての美しさを永遠に写真に残したい」という女性の間で人気を集めています。

衣装・小物一式・メイク込みで9,500円という格安のプランもあり、本物のブライダル撮影に負けないぐらい、本格的なウェディングフォトが仕上がります。

ひとりエンターテイメント

ひとりカラオケやひとり遊園地など、エンターテイメントも気軽にひとりで楽しめる時代になりました。

大勢でガヤガヤと騒ぐカラオケは楽しいものですが、一緒に行った仲間が知っている曲を選んだり、順番を待ったりと、意外とストレスが溜まるものです。

通称「ヒトカラ」という言葉まで生まれたひとりカラオケは、「周囲に気を使わず、好きな曲を好きなだけ歌うことができる」点が最大の魅力。「ワンカラ」のような、ひとりカラオケ専門店も登場しているほか、「カラオケ館」ではひとりカラオケルームを設置しています。

「さすがに、ひとりはハードルが高い」と思われる遊園地も、「自分の好きなアトラクションにだけ、何度でも乗れる」「自分のペースで園内を回れる」といった気楽さに加え、ディズニーランドやディズニーシーの一部のアトラクションでは、「シングルライダー(おひとり様)専用レーンを利用できる」といったメリットがあります。

他にも、世間にはさまざまなソロ活動の機会が溢れています。興味のある方は、実際に自分で利用してみても良いでしょう。また、仕事の企画に活かしたり、ソロ活企業への投資を検討してみるというのも一案です。(提供:ANA Financial Journal

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